3月2日厳しい中での頑張り

夜明け前から、北東の風が強く吹いていた。

前日の予報では、晴れ間が出る様に聞いていた。

現況は、今にも雨が降りそうな感じになっている。

北東からのウネリの波長も短く、船がウネリに揺さぶられる。

風の影響も多分に有って、船が1ノット位で流される。

朝間詰めだけでもと沖合に出てみるが、ベイト反応は有っても、アタリに繋がらない。

そんな厳しい釣り条件の中、清水さん、堀部さん、内田さんに頑張って頂きました。

最初の入ったポイントは、ウネリが段々と高くなり、波が少しでも静かな内場近くに移動する。

移動しながら、魚探を注視していく。

「所々にベイト反応があります。小さいですけど、繋がっていますね」

「ここから、釣りを再開してみませんか」と、促す。

直ぐに釣りを再開する。

「行け、行け」と声がする。

清水さんにアタリが来た。

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

「内場の主役の一匹ですね」と、笑顔が出る。

二流しに入ると、堀部さんにアタリが来た。

上がってきたのは、イトヨリダイ。

「イトヨリ名人やね」と、冷やかされ笑顔になる。

清水さんに何か来ている様子。

「エソみたいですね」

「エソやな」と、和やかな冷やかしの声が掛かる。

しかし、姿を見せた獲物に「鰺だ」と、喜びの声に変わった。

30センチ超の良型の真鰺だ。

「群れで居るはず」

俄然、元気になる。

風が北東から真東に変わり、雲の流れも速くなってきた。

天気の崩れが、早くなってきたのかも知れない。

「何とか、釣果を上げていかなければ」と、私の気持ちも少々焦る様になった。

ポツポツとアタリは来るのだが、途中で外れる。

針掛かりしたと思っても、元気が良いのはエソだったりする。

沖から入ってくるウネリも、徐々に高くなってきている。

雨も、ポツポツと降り出してきた。

「天気の崩れが早くなってきた」

近くにいる仲間達からも「帰ります」と、連絡が来る。

「困ったな…」と、考えているところで、内田さんにアタリが来た。

「何か来た」と、清水さんからも声援が跳ぶ。

内田さんが、楽しそうに巻き上げていく。

上がってきたのは、カイワリ。

厳しい釣り条件の中で、全員ヒットにはなった。

しかし、雨粒が大きくなってきた。

苦渋の決断は大袈裟だが、冷たい風に冷たい雨はチョット厳しすぎると判断。

「残念ですけど、帰りましょうか」

先に帰った仲間に遅れて、帰港した。

強い北東の風に高いウネリ、そして、冷たい雨の悪条件の中、清水さん、堀部さん、内田さんの頑張っている姿は嬉しかった。

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