8月31日 外は大時化、内は波静か
「今日は、外は無理やど。内場は良いかもね」

内場のポイントを久し振りに、確認する出船となった。

まずは、沖波止付近のタチウオ。

魚探には、タチウオ独特の反応は余り出ていない。

しかし、海底付近には小さいベイト反応はある。

「やってみようや」

稲用さんと一緒に、私も竿を出す。

最初の内は、何の反応も竿先には出てこない。

「まだ早いのかな」

そう考えていた時、私にアタリが来た。

上がってきたのは、タチウオ。

指4本くらいの、キビレタチウオだ。

稲用さんにも、アタリが来た。

これも、私と同じキビレタチウオだ。

「釣れたね。いい感じやね」と、嬉しくなる。

3匹目のアタリが、私に来た。

指3本ほどの、これもキビレタチウオだ。

しかし、この後は小さいカマスが入れ食いみたいになってしまい、タチウオのアタリが止まった。

「移動しようか」

大島の内場に行く。

野瀬の岩場やスリワリは、大きなウネリが這い上がって、大波を被っている。

「凄いウネリやね。恐ろしくなるね」

そんな話をしながら、ジグを落としていく。

すると、一投目から50センチクラスのシーラが、ヒットしてきた。

稲用さんがジグをやめて、小型のジグでキャストしてみた。

予想通り、キャスト一投に一匹のシーラが針掛かりしてくる。

50センチから60センチクラスの小型のシーラだ。

南に流れていく船の回りは、シーラだらけ。

中には、メータークラスの、大きなシーラもいる。

その大きなシーラを狙ってキャストするが、50センチクラスのシーラが何匹も群がるように集まってくる。

針掛かりする、外れる、直ぐに次が針掛かりしてくる。

この繰り返しで、船内は至る所にシーラの血が飛び散っている。

2~3匹釣り上げては、バケツで海水をくみ上げシーラの飛び跳ねた血を洗い流す。

ひたすら、それの繰り返し。

気が付くと、足下には沢山のシーラが横たわっている。

「クーラーに入れようや」

直ぐに54リッターのクーラーが満タンになった。

北東の風も、早朝よりも強くなってきた。

根魚、青物を狙って頑張るが、それらのアタリは出ない。

「今日は、これで引き上げようか」

クーラー満タンのシーラを釣果に、昼過ぎに帰港した。