7月17日 南西の風が吹く前に
最近は朝は凪の海だが、昼近くになると、南西の風が吹き始めて白波が立つ。

釣りをするモノとしては、嬉しいパターンとは言えない。

今日も、昼近くになると、南西の風が吹いてくるのだろうか。

ポイントに向かいながら、風の変化が気になっていた。

ポイントにはいると、上り潮がゆっくりと動いていた。

ベイトは、思ったほどの反応は無い。

「多分、潮止まりが過ぎれば、ベイトの反応は変わってくると思います」

長代さんが釣り開始。

3投目くらいに、本日最初のアタリが来た。

上がってきたのは、丸々と太った鯖。

次のアタリも直ぐに来た。

良型のイサキが、上がってきた。

良い出足だ。

「イサキが連発すると良いですね」

「そうですね」

仕掛けを落として、軽くシャクリ始めると強いアタリが来た。

何度も、竿先が海面に突き刺さらんばかりに曲がっている。

「鮫じゃ無いですよね」

チョット、不安が頭を過ぎる。

何度もの強い突っ込みを交わして、海面に姿を見せたのは良型のハマチ。

86センチ、6.6キロの良型。

丸々としていて、太っている。

「これなら、虫はいないかも知れませんね」

夜に連絡が来て、虫は入っていなかったと喜んでおられた。

大きなハマチを手に、笑顔が良い。

長代さんのアタリは、まだ続く。

カサゴに35センチ超の大きな真鰺、丸々と太った鯖。

食べて美味しい、アカヤガラもヒットしてきた。

「このアカヤガラの刺身は、美味しいですよね」

大切にクーラーに納める。

船を戻して、流すコースを沖側に取る。

「来ました」

やり取りを楽しんで、獲物を浮かしていく。

上がってきたのは、大きなチカメキントキ。

「初めて釣りました。キンメに似てますね」

「美味しい魚ですよ。私は、煮付けが好きです」

魚料理談義で、賑やかになる。

しかし、心配していたとおり、昼近くになると南西の風が吹き始めた。

「ポイントを移動しましょう」

南に走り、次のポイントにはいる。

船を流し始めて暫く経つと、突然海面が騒がしくなった。

「鰤です。凄いナブラだ」

鰤が小魚を追いかけて、海面に水飛沫が上がっている。

長代さんにアタリが来た。

40センチ位のヤズが、連発してくる。

「大きな鰤が来い」

何度も、ジグを落としてシャクリ続けるがヤズが先に来る。

もう少し、粘りたいと思ったが…。

南西の風が強くなり始め、白波が立ち始めた。

「此処で切り上げましょうか」

南西の風と波には勝てない。

南西の風が吹く前に、楽しい釣果になった。