1月18日獲った86センチ
朝間詰めは、風が無かった。

「これなら、沖に出られますね」

Oさんと、入るポイントを決めながら、船を走らせた。

昨日は、強い西寄りの風が吹いていた。

今日は、今のところ風が無い。

「こんなチャンスは、逃がしたくない」

気になる事も、あった。

北東からのウネリが、やや高い。

船仲間から送られてきたラインでも、このウネリを気にしている。

「風と同調したときは、気を付けて、早めの行動を取ろう」と、自分に言い聞かせる。

ポイントに入ると、予想以上にベイト反応が良い。

「海底から、15メートルの範囲に、反応が有ります」

Oさんが、直ぐに竿を出していく。

潮は、まっすぐに、東にはき出されている。

「下り潮が、東に向かっています」

ベイト反応の出ている距離が、意外と長い。

それは、ベイト柱が出てきた時と、同時のアタリたった。

「来た!」

Oさんが、声を挙げた。

竿先が、海面に突き刺さらんばかりに、伸びている。

「これは、大きいですよ」

真鯛独特の、竿を叩くアタリが、大きい。

海中に、その姿が見えてきた。

「おおっ、大きいですね」

無事に、タモに収まった。

その姿は、優に80センチを超している。

「86センチ有りますよ」

Oさんと、何度もその長さを確認する。

「重量は、7キロを超していますよ」

目盛りが7キロ挟んで、クルクルと数字が前後している。

「真ん中で、7キロですね」

「今年初の80が、ビッグサイズで嬉しいですね」

思わず、笑顔になる。

釣り仲間達に、直ぐに写真を送る。

直ぐに、祝福の言葉が返ってきた。

「よっしゃ、次も獲るぞ」

意気込んで、ポイントに船を戻すが…。

潮の動きが急にフラフラと、方向が定まらなく成ってきた。

「潮の動きが一定しなくなりました」

それでも、アタリは来るのだが、針掛かりが浅くなってしまった。

「外れますね」

大喜びから、大苦戦に急に様相が変わった。

ポイントを変えても、潮の様子は変わらない。

そうこうしている内に、風が出始めた。

西風が白波を立てて、岸方向から沖に向かって、吹き寄せてくるのが見える。

直ぐに、西風が強くなって、釣りがし辛くなってきた。

昼前だが「今日は、無理は止めましょう。午後からは、もっと風が強く成るみたいです」

Oさんと話して、切り上げることにした。

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