開進丸
10月5日潮が変化
潮の色は、緑がかった色から、青みが入った色に変わっている。
「上り潮の色かな」
そう思いたくなる様な、潮色の変化だ。
その潮が、満潮を過ぎて2時間ほどした頃、急に動きがおかしくなった。
「潮が動いていない」
60グラムの軽い仕掛けが、真下に落ちていくようになった。
朝間詰めには、ポツポツとアタリが来た。
肥田木さんが、鯛ラバとジギングを駆使して、アタリを出していく。
じゃれつく様な前アタリが来た。
しっかりと針掛かりするまで、巻きを緩めずに誘い続ける。
「よっしゃ、乗った」
良い感じの、竿の曲がりだ。
上がってきたのは、良型の白甘鯛。
「高級魚ですね」
出足の白甘鯛に、気持ちがホッとする。
しかし、この頃から潮の変化の兆しが、出ていたのかも知れない。
鯛ラバにも、ジギングにもアタリは来るのだが、針外れが起きる。
時には、針が切られたりする。
針が切られる前に、タチウオがヒットしてきた。
タチウオが、針のチモトを噛み切っているのだろうか。
2度、3度と仕掛けが切られる。
どうにかして、切られる前に針掛けしたい。
そう思って、仕掛けを工夫していくが…。
「潮が動いていない…」
魚探に表示される、潮の速さが1.2ノット前後になっている。
色々と試してみるが、動きが悪くなった潮にアタリも遠のく。
浅場、深場と試してみても、アタリが出てこない。
朝間詰めのアタリは、何処に行ったのやら…。
ロックフィッシュに切り替えても、潮が動かなければアタリも来ない。
納竿ギリギリまで頑張って頂いたが、どうにもならなかった。