8月24日止まった潮
朝間詰めの出足は、まずまずの良さを見せていた。

ヒットして来たのは、2キロ前後のハガツオ。

魚探にも、まずまずのベイト反応が映し出されていた。

朝間詰めに口火を切ったのが、湯浅さん。

柔らかめの竿で、元気良く走るハガツオを釣り上げる。

湯浅さんに続いて、私の従兄弟の信司、広峯さんも2キロ前後のハガツオをヒットさせる。

湯浅さんが、2匹目のハガツオを釣り上げた。

「良い出足になった。楽しみが出てきたぞ」

期待感を持って、魚探を覗き込んでいると…。

船の航跡が、フラフラと円を描くように、漂い始めた。

潮の速さも、0.0ノットと表示され始めた。

船の周囲には、流木などの多量の漂流物も漂い始めた。

「潮が止まった。潮止まりではないのに…」

アタリも、急に出なくなってきた。

漂流物に気を付けながら、船を移動させる。

ポイントも、少しずつ移動しながら、少しでも潮が動いていそうな処を探す。

海底付近のベイト反応を探る様に、竿を出していく。

信司に、アヤメカサゴがヒットしてきた。

湯浅さんにも、アヤメカサゴがヒットしてきた。

海底付近を探ると、カサゴはポツポツとヒットしてくる。

移動したポイントでは、ヤズもヒットしてきた。

信司には、アヤメカサゴがヒットしてきた。

満潮の潮止まりを過ぎる頃から、少しずつではあるが潮が動き始めた様だ。

速度表示も、0.8ノット前後になっている。

潮が動き始めたので有れば、少しでも良いベイト反応がある処を探したい。

見当を付けながら、船を移動していく。

湯浅さんに、アタリが来た。

5キロクラスのニベが、上がってきた。

引きの強い魚が上がってくると、嬉しくなってくる。

「家族が喜ぶんです」と、湯浅さん。

潮がハッキリと動き始めると、航跡もふらつきが無くなり、直線的になってきた。

広峯さんに、アタリが来た。

ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。

海中で獲物が、右に左にと走り回る。

ハガツオが、上がってきた。

広峯さんの調子が上がってきた様子。

次のアタリも、直ぐに来た。

「三匹目」と、指を三本立てて喜びを表現している。

私も、嬉しくなってくる。

信司にも、アタリが来た。

「仕掛けの回収中に、ヒットしてきた」

ハガツオとのやり取りが、楽しそうだ。

笑顔一杯で、走りを楽しんでいる。

広峯さんも4匹目のハガツオを手に、一緒に釣果写真に収まる。

止まった潮が少しでも動けば、何とかアタリは出てくる。

午前中に潮が止まった時は、どうなるかと心配した。

湯浅さんも、アタリを捕らえている。

獲物がヒットして、竿が大きく曲がる。

獲物が走り、その走りに対抗して、竿を操る。

釣り人の至福の時だろう。

写真は、間に合わなかったが、青物と思われる強いアタリも来た。

針を切って逃げた、魚もいた。

こういった悔しさは「胸の中にモヤモヤとして残る」と、話に出ていた。

潮が動かなくなって、苦戦した時間を我慢した。

納竿前のハガツオの連発が、嬉しかった。

釣果を手にする、三人の釣り人の笑顔が輝いた。

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