6月8日一日で変わる潮
早朝に、ポイントに入った時には、既に、北東の風が吹き始めていた。

昼前から、風が強くなる予報だと、思っていた。

潮も、変化していた。

潮行きは、下り潮が沖に払い出している。

昨日の上り潮は、流れていなかった。

ベイト反応は、所々で反応が出ていた。

「この反応なら、アタリが来ても良い」

そう思われる処でも、アタリが出てこない。

近くにいる船仲間や、離れたところにいる船仲間にも、漏れ楽してみた。

「潮は、行ってますか」

「潮が動いちょらんね」

苦戦する臭いが、プンプンし始めた。

ベイト反応の中を、丁寧に探っていた松田さんにアタリが来た。

「これは、何という魚です」

上がってきたのは、イラ。

石鯛釣りで、よく針掛かりしてくる。

狙いの魚とは違うが、アタリが出たことにホッとする。

その後、再び沈黙が続く。

「なかなかアタリが出ませんね」

「潮が抜ける感じがします」

松田さんが、潮の変化を伝えてくれる。

ポイントを変えて、少しでも、潮の活きていそうな処を探す。

樋渡さんに、アタリが来た。

良型の真鯵、カサゴが続けてヒットしてきた。

「鯵の刺身が出来ますね」

樋渡さんの笑顔に、少し気持ちが落ち着く。

ポイントを探して移動を繰り返す中、徐々に、北東の風が強くなり始めた。

仲間からは「上り潮が激流になってきた」と、連絡が来た。

潮が動き始めているなら、その近くに移動しよう。

ポイントを移動する。

古い魚礁の周りに、良い感じのベイト反応が出ている。

松田さんに、アタリが来た。

「そんなに大きくはないです。重いです」

上がってきたのは、イトヨリダイ。

「美味しい魚が、来ましたね」

次の、アタリを期待する。

樋渡さんにも、アタリが来た。

レンコダイと、真鯵がダブルでヒットしてきた。

「今から、アタリが来るかも…」

そう期待するのだが、北東の風がますます強くなってきた。

仲間からも「風が強くなってきた。帰りますよ」と、連絡が来た。

松田さんとも話して、引き上げることにした。

一日で、大きく変わったと潮に、苦戦した日だった。

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