5月28日真鯛が来た
午前10時30分過ぎに出船。

今日は、ゆっくりとした、夕間詰め狙いのスタート。

仕事を終えて到着した、三木さんを乗せてポイントへと向かう。

海上は、東の風が緩く吹いている。

「今日の風は、そよ風ですね」

波も無く、ベタ凪の海を気持ちよく走る。

最初に入ったポイントには、驚くほどのベイト反応が出てきた。

「海底から30メートルの高さまで、ベイト反応が出ています」

「ベイトの正体は、何ですかね」と、三木さん。

「鯖子です」と、答える。

また、海面近くを、20センチくらいの魚の群が、走り回っている。

尾鰭が黄色い、鰤の子供達だ。

ざっと見て、50匹位は居るだろうか。

船の下を出たり入ったりして、泳ぎ回っている。

ベイト反応の良さを見て、三木さんが直ぐに竿を出す。

「何かが触ってきます」

時折、竿先がクイクイと、バイト反応を示している。

「何か来ました」

竿が大きく弧を描いている。

ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。

「止まりません」

「ドラッグ調整して、止まるのを待ちましょう」

相手の走りが止まって、巻き上げに掛かる。

竿先に、真鯛独特の叩きが出ている。

やがて、大きな真鯛が姿を見せた。

72センチ、3.5キロの太った真鯛が上がってきた。

「自己新記録です」

三木さんの笑顔が、凪の海に映える。

真鯛が上がった後、カサゴのアタリが多くなってきた。

アヤメカサゴに、ウッカリカサゴがヒットしてくる。

ポイントを移動しても、当たってくるのがカサゴ類。

「夕間詰めの満潮の潮に期待しましょう」

干潮の潮止まりが過ぎて、最後のポイント移動。

「良い感じのベイト反応は出ています」

「ジグと鯛ラバでは、どっちが良いですかね」

「この反応の出方から、ジグか良いと思いますね」

三木さんが、スローなシャクリで攻めていく。

「来ました」

小気味よいアタリに、竿が円を描いた。

「ゆっくりやりましょう」

「真鯛だと思います」

ゆっくりと、巻き上げていく。

「見えました、真鯛ですね」

1.8キロの、綺麗な真鯛が、上がってきた。

「良型の真鯛が、来ましたね」

狙いどおり、夕間詰めに真鯛がヒットしてきた。

「今日は嬉しいですね」

三木さんの笑顔が、夕日に映えた。

#九州 #宮崎 #カサゴ #ガシラ #マダイ #ジギング #タイラバ #鯛ラバ #テンヤ