5月22日時化で帰港の筈が

朝間詰めの海は、北東の風が強く、白波が立ちウネリが高かった。

夜明け前から、北東の風が強かった様子。

北東からのウネリで、船が揺さぶられる。

「どうするかな…」

「今日は、無理やっちゃない」

「無理せずに、帰りますか」

脇坂さん、東原さん、佐藤さんも蕭々のあきらめ顔。

「そうですね。帰りますか」

船首を港方向に向けて、帰り支度。

有る程度、船を進めてきた時、魚探に大きなベイト反応が映し出された。

「これは、凄いベイトやな。ちょっと、やりましょうよ」

魚探に映し出された反応を見て、脇坂さん、東原さん、佐藤さんが直ぐに竿を出す。

すると、東原さんにアタリが来た。

竿に乗ったと思った瞬間に、針が外れた。

「鯵かも知れない」

アタリの感触から、東原さんの感想。

その直後、佐藤さんにアタリが来た。

上がってきたのは、35センチ超の良型の真鯵。

「やっぱり、良い型の鯵だ」

船中に、活気が出てきた。

北東の強風に時化た海を見て、今日の釣りを諦めて帰る途中の釣り意欲の再開。

佐藤さんに、強いアタリが来た。

竿先が、海面に向かって、何度も突っ込みを見せる。

「青物かな。ゆっくり行きますよ」

声を掛けて、海面を見つめる。

「真鯛です」

58センチ、2.4キロの、良型の真鯛が上がってきた。

「やりましたね」と、声掛けする。

「良かったです」と、笑顔の佐藤さん。

脇坂さんにも、アタリが来た。

良型の真鯵が、上がってきた。

東原さんにヒットしてきた真鯵も、良型だ。

ベイト反応を見つけて、下り潮に乗せて船を流していく。

一流しに、何度かのアタリが出る。

時折、強い北東の風が吹いてくるが、表のようにウネリは入ってこない。

佐藤さんに、小型の真鯛がヒット。

東原さんに、良型のイトヨリダイがヒット。

「嬉しいですね。私は、イトヨリは好きですよ」と、笑顔の東原さん。

脇坂さんにヒットしてきたのは、オオスジハタ。

珍しいハタだが、食味は星五つになっている。

まだ小型だが、1メートルを超す大きさに成長するらしい。

一流し毎に、コースを変えていく。

東原さんにアタリが来た。

小型の真鯛がヒット。

良型の真鯵も、続けてヒットしてきた。

上がってくる真鯵が、40センチ前後の良型。

時には、こんな可愛いタコの子供も上がってきた。

これは、直ぐに海に帰す。

脇坂さんに、アタリが来た。

型の良い、肉厚のガンゾウヒラメ。

ベイト反応に、何らかの変化が有るところで、アタリが来る。

佐藤さんに、又しても良型真鯵がヒット。

「良い感じで、アタリが来ますね」

ベイト反応に気が付かなければ、見逃していた筈だった。

鯵のアタリが多く、途中での針外れもある。

「たら、れば」だが、外れ無ければ、上がっていたらと思うのは、応援する側の私の欲かな。

正午を過ぎる頃になると、北東の風が強さを増してきた。

そんな中で、佐藤さんがアタリを捕らえた。

引きの様子から、真鯛を想像するが。

上がってきたのは、40センチ超の良型真鯵。

今日の締めに相応しい、釣果だ。

引き上げるつもりが、昼過ぎまで釣りが出来た。

北東の向かい風に向かって、帰りの船足を進めた。

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