3月20日風を避けて
夜中に西風が、強く吹いていた。

夜明け頃にも、風が残っていた。

海上では、風が吹き抜ける処は、白波が立っている。

「暫く、浅場で風を避けていた方がいいですね」

冷たく感じる北西の風を避けるため、浅場に移動する。

「ロックフィッシユ、頑張りますか」

宮田さん、堀部さん、内田さんが冷たい風を気にしながら、竿を出す。

第一投に、アタリが来た。

堀部さんにシロダイ、内田さんにイトヒキアジが、ヒットしてきた。

内田さんには、浅場に多いオジサンもヒットしてきた。

「浅場の常連さんだね」

みんなの笑いが寒さを吹き飛ばす。

しかし、ロックの主役のアカハタがヒットしてこない。

「風が弱まるのを信じて、チョット沖に出てみましょう」

ベイト反応を探しながら、沖合に出てみる。

ゆっくりと、船を走らせながらベイト反応を探す。

海底が少し盛り上がっているポイント近くに来た時、魚探にベイト反応が出てきた。

「ベイトがいます。良いですよ」

宮田さん、堀部さん、内田さんが直ぐに竿を出す。

堀部さん、内田さんに直ぐにアタリが来た。

風波に、チョット体調不良気味だった堀部さんに、元気が戻る。

40センチ近い真鯵がヒットしてきた。

このチャンスは、逃がしたくない。

船の戻しを早くして、ベイト反応を捕らえていく。

鯵のアタリが連続する。

内田さんは、ダブルヒット。

堀部さんには、ニベの強いアタリも来た。

宮田さんも、負けじと鯵のアタリを捕らえる。

良型の鯵が、三人の竿を次々と曲げていく。

鯵の中に、時折、ニベやソーダ鰹のアタリが混じってくる。

「鯵祭りですね」

朝間詰めは、冷たい風に気持ちも折れ掛けていたが、すっかり元気回復。

クーラーの中には、鯵が次々と収まっていく。

3時間近くは、鯵を追い掛けていただろうか。

「ポイントを変えましょうか」

「真鯛か青物が欲しい」と思い、ポイントを移動する。

移動して、ベイト反応を確認。

「仕掛けを入れて良いですよ」

すると、宮田さんに強烈なアタリが来た。

ドラッグ音が鳴り、竿先が海面に突っ込む。

スリリングなやり取りは、見ている方も緊張感が漲る。

獲物が海面に浮いてきた。

「カンパチです」

思わず、叫び声になった。

タモ入れの瞬間は、緊張の瞬間だった。

79センチ、3.6キロの太ったカンパチ。

宮田さんと、がっちり握手して、みんなで祝福する。

風を避けながらの鯵連発から、大物カンパチと釣果に宮田さん、堀部さん、内田さんの笑顔が輝いた。

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