1月21日真鰺の群
早朝のやや強い北西の風。

「今日も、風が出るのかな」

嫌な予感を想像させる風だが、強風では無い事が救いになっている。

そんな中、朝一に連発してきたのが小型のタチウオ。

上野さんが連続して、タチウオをヒット。

「青物の餌に良いくらいの大きさかな」と、苦笑い。

潮自体は、下り潮に変わりつつある。

昨日は、上り潮が速く、少し釣り辛いところもあった。

今日は、潮が下りに変わって、流れは穏やか。

「下潮がスカスカの感覚になっています」

早朝に、小型のタチウオが連発した意外は、なかなかアタリが出てこない。

主立ったポイントを探っていく。

良い感じのベイト反応と言うよりも、海底に張り付いた動きの変化がないベイト反応が多い。

「潮の動きが、影響しているのだろうか」

時折、エソがヒットするくらいで、午前中はポイント探しに専念する形になった。

午後から、下潮に変化が見られるようになった。

「下潮がジグに絡む感じになってきました」

上野さんから、下潮の変化を教えていただいた。

潮の変化は、魚の動きにも変化を与える。

海底から浮き上がった、ベイトボールが出始めた。

「この正体は何だろう」

上野さんが仕掛けを落としていく。

「来ました」

良い感じで、竿が弧を描いている。

上がってきたのは、40センチ近い太った真鰺。

ベイトボールの正体は、真鰺の群のようだ。

次のアタリも、直ぐに来た。

これも、35センチを超す良型の真鰺だ。

真鰺の群が、ベイトの正体と分かれば、流す時間を短くして鰺狙い。

「青物か」と、思うような強いひきを見せる真鰺もいた。

引きの強さに、竿を溜めて我慢するが、鰺は口が弱い。

「あっ、外れた」

が、増えてくる。

良型の真鰺連発タイムに、良型揃いの真鰺が連続してきた。

「来た。これは、良い型ですよ」

これまでの、真鰺とは少し違う感じのアタリが来た。

「良い感じの重量感がありますよ」

上野さんが、楽しそうにラインを巻き上げている。

海面に浮いてきたのは、白甘鯛。

1.5キロクラスの良型白甘鯛が嬉しい。

午前中の苦戦を、上野さんの諦めない釣りスタイルが好釣果を呼び込んだ。

後半の追い上げに、気分が晴れた釣りになった。

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