開進丸
1月11日良い感じに成ってきたかな
夜明け前の空は、雨雲に覆われていた。
「雨が降るかな」
「風は、弱まるみたいよ」
そんな話をしながら、沖合に出てみた。
沖では、北西の風が肌寒く吹いている。
スマホでは「雨雲が近づいています」と、警戒注意報が流れている。
船仲間の海響丸の森船長から「少し、ウネリがありますね」と、連絡が入る。
ウネリの方向に気を付けながら、目指すポイントに入る。
潮は、ゆっくりとした下り潮が、沖に払い出している。
ベイト反応は、底に張り付いた感じ。
塩田さんにアタリが来た。
ウッカリカサゴの、老成魚。
蔵屋さんにもアタリが来た。
大きなエソが、頭だけになって上がってきた。
「途中で、何かがゴツゴツと来ました」
何かに食われてしまっていた。
ポイントを変えてみた。
塩田さんに、強いアタリ。
3キロクラスの真ハタが、上がってきた。
「これは、嬉しい」と、笑顔が弾ける。
蔵屋さんには、レンコダイがヒットしてきた。
ここから、少しずつ釣果が上がっていく。
又しても、蔵屋さんにレンコダイがヒット。
塩田さんには、2キロクラスの真鯛がヒット。
「久し振りの真鯛です」と、笑顔が輝く。
次の流しでは、ダブルヒット。
アヤメカサゴがヒット。
ウッカリカサゴの老成魚が、キロを超している。
塩田さんには、ウッカリカサゴの老成魚が、続けてヒットしてきた。
お二人に、アタリは続いた。
「暴れますね。強い引きですね」
塩田さんの竿が、大きく弧を描いている。
2キロ近い、赤甘鯛が上がってきた。
蔵屋さんにも、強いアタリが来ている。
ドラッグ音が鳴って、ラインが引き出されている。
ゆっくり巻き上げると、黄色い尾びれが見えてきた。
「鰤です」
6キロ超の丸々とした、鰤が上がってきた。
塩田さんが、尾びれ近くを切って神経締め。
「これで、美味しく食べられますよ」
蔵屋さんの笑顔が輝いた。
鰤を釣り上げた蔵屋さんに、又してもアタリが来た。
2キロクラスの、赤甘鯛が上がってきた。
「大きな甘鯛ですね」
「息子が帰ってくるので、美味しい魚で一杯やれます」
益々、笑顔が輝いた。
納竿前にも、蔵屋さんにアタリが来た。
1キロ超の綺麗な真鯛が、上がってきた。
午後になると、青空が広がり、海は凪になってきた。
「もっと釣りしていたい」
そんな気持ちになるくらいの凪の海だ。
蔵屋さんの、真鯛を本日の締めとして、港に帰った。