1月4日凪の海

昼前から、北西の風が弱まり、久し振りの凪の海。

「湖みたいですね」

矢越さん、塩田さんと釣果の期待が膨らんでいく。

しかし、出足はアタリがなかなか出なかった。

ベイト反応のあるポイントを探して、移動していく。

最初のアタリは、矢越さんに来たウッカリカサゴ。

塩田さんには、タチウオがヒット。

ポツポツとアタリが出始めた。

オキアジもヒットしてきたが、潮の動きがイマイチの時に良くヒットする。

再度、ポイントを移動する。

この移動が、良い釣果に繋がる。

2.5キロのホウキハタがヒット。

図鑑で調べると、食味は星五つになっている。

ウッカリカサゴの、老成魚もヒット。

カサゴも、此処まで大きくなると、刺身が充分取れる。

矢越さんには、3キロのマハタがヒット。

60センチが少し切れた。

真鯛もヒットしてきた。

63センチ、2.8キロの雌の真鯛。

神経締めして、しっかりと血抜きもする。

赤甘鯛がヒットしてきた。

2匹目も赤甘鯛。

「根掛かりしました」と、矢越さん。

しかし、瀬掛かりではなかった。

突然走り出した獲物は、なかなか止まらない。

「よしっ、止まった」

反撃開始と、少しずつ巻き上げに掛かるが…針が切られてしまった。

「ライトな仕掛けでは、無理があるかな…」

矢越さんの悔しさが、充分に伝わってきた。

塩田さんに、強いアタリ。

何度も、ラインが引き出される。

やがて姿を見せたのは、ブリだった。

6キロクラスの、丸々としたブリだ。

矢越さんに、最後はタチウオがヒットしてきた。

夕間詰めも狙う予定にしていたが、西風が強くなって白波が立ち始めた。

天気が変わってきたこともあり、夕間詰めは諦める事にした。

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