11月20日やっぱり時化た
港を出る前に、風が気になっていた。

最近は、風が気にならない日は無い。

予報では、北風が吹いてくると、思われているのだが…。

北風が、北東の強風にならなければ良いと思いつつ、ポイントを目指した。

沖合には、海上自衛隊の掃海艇が、早朝から訓練をしている。

朝の内は、北西の風がやや強く吹いている。

ウネリは、北東から寄せている分、風と喧嘩する形になって、波が三角波になっている。

「気を付けなくちゃ」と、思わせる波の状態だ。

ポイントを魚探で探ると、一カ所だけだが、ベイト反応が盛り上がっている。

Oさん、広峯さんに竿出しを勧める。

一投目から「何かが触ってくる」と、バイトがある。

Oさんに、強いアタリが来るが、2,3度のやり取りで針が外れる。

広峯さんは、音もなくリーダーを切られる。

「多分、サワラでしょうね」

と、直ぐに仕掛けを作り直す。

3度ほど船を流してみたが、波が暴れるのが気になる。

「一度、浅場に戻ります」

浅場へと、移動する。

移動して、直ぐに広峯さんにアタリが来た。

竿先を叩く、真鯛のアタリだ。

「良い引きをしていますね」

声掛けをして、魚が浮いてくるのを待つ。

1キロクラスの真鯛が、見えてきた。

「嬉しいですね」と、広峯さんの笑顔にホッとする。

Oさんにも、アタリが来た。

ガンゾウヒラメが、上がってきた。

ここから、広峯さんにアタリが来る。

一流し毎に、竿が曲がる。

「塩焼きサイズの真鯛ですね」と、笑顔。

オオモンハタも、良型が続けてきた。

「久し振りのオオモンハタです」

釣果を手にする笑顔が輝く。

この頃から、風が北東に変わり、少しずつ白波が立ち始めた。

風とウネリの方向が、同じになって来た。

最後のポイントに移動するなら、今の内だと思い船を走らせる。

狙いのポイントに、ベイトが居ますように。

祈るような気持ちで、ポイントに入る。

「ベイト反応が出ています」

直ぐにお二人に、竿出しを勧める。

ゴマを散らしたような、ベイト反応だ。

Oさんに、アタリが来た。

「良い感じの曲がりですね」と、声掛けする。

「ニベかな」と、返事が返ってくる。

上がってきたのは、2キロクラスのニベ。

「もう一度、船を戻します」

最初の所に、船を戻す。

暫くすると、Oさんに再度アタリが来た。

「ニベかな」と、言うような表情だ。

しかし、獲物が浮いてくる途中で、抵抗が始まった。

時折、ラインが出ていく。

「青物かな。カンパチかも」

姿を見せたのは、2キロクラスのカンパチだった。

「カンパチが来ました」と、Oさんの笑顔が輝く。

しかし、段々と北東の風が強くなり、沖を流せるのも此処までと断念。

追い波を気にしながら、引き上げることにした。

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