開進丸 様 投稿記事

11月11日西風強し

西風が、何時、どれだけの強さで吹き始めるか。

「風が来たら、帰ろうか」

最近は、船着き場を出るときに、こんな会話ばかりしている気がする。

今日も、西風を気にしながら、船着き場を離れる。

海上に出ると、西風が程良い強さで吹いている。

潮は、上り潮が北東に流れている。

風と、潮の流れが同じ方向になっている。

問題は、ベイト反応の少なさ。

「盛り上がる感じの反応が、出ていない」

昨日の昼から出ていた仲間からの連絡でも、「ベイト反応が出ていない」と、言っていた。

それでも、上り潮に期待して、脇坂さんに竿出しを勧める。

一流し目、二流し目と、アタリが出てこない。

船を流すコースを、少し沖合に変更してみる。

すると、ベイト反応が出てきた。

「海底から、浮き上がった反応があります」

脇坂さんに伝えたと同時に、アタリが来た。

巻き上げる途中で、「あっ…外れた」「いや、又掛かった」と、動きが変化している。

多分、カンパチ(ネリゴ)が群れで、ジグにバイトしているようだ。

やがて、海中にカンパチ(ネリゴ)の姿が見えてきた。

1キロ超のカンパチ(ネリゴ)だ。

しかし、後が続かない。

ポイントを移動してみる。

沈み瀬周りに、ベイトが付いている。

強いアタリが来た。

「重いですね…」

何かの違和感を感じながら、ラインを巻き上げる。

海中に見えた姿は、1メートル超の鮫だった。

二流し目にも、重量感のあるアタリが来た。

引き抜くようにして、ラインを巻き上げていく。

やがて、銀白色の大きな魚体が見えてきた。

70センチを超す、大きなイトヒキアジだった。

針を外した後、「逃がします」と、海に帰す。

この時点で、午前10時過ぎ。

西風が、止まった。

「風が止まったね。強く吹いてくるかな」

嫌な予感が当たった。

北西の風が、一気に強く吹き始めた。

潟からの強い風で、白波が立ち始め、風波が太ってきた。

「帰ろうか」

「帰りましょう」

北西の風が強く吹き出したのを気に、帰港した。