開進丸
10月29日嬉しい釣果
潮は、一日で変化する。
大潮は、潮の動きが「イマイチかな…」と、感じることが多い。
今日の潮が、まさに「イマイチかな…」と、感じる潮だった。
上潮は0.6ノット前後で流れるのだが、下潮が動いていない。
出足から、苦戦の釣りになった。
出船前に雨は止んだが、北西の風が冷たく感じる。
最初に入ったポイントでは、ベイト反応は有るのだが、ヒットしてこない。
かめや釣り具南宮崎店の津中さんご夫婦で、頑張っていただいた。
朝の内は、雨上がりと言うこともあって、北西の風が西風に変わり、徐々に強く吹き始めた。
船の周囲で、白波が立ち始めるくらいの強さだ。
風が強すぎると、船の揺れも手伝って、釣りづらい状況になる。
なかなか、アタリが出てこない。
「風が避けられる処に、移動しましょうか」
大島の東側に、移動する。
ベイト反応は少ないが、暫く風が止んでくるまで、待つことにする。
津中さんの奥様に、アタリが来た。
「小さいですね」と言いながらも、アタリが来れば楽しい。
良型のアラカブが上がってきた。
津中さんにも、アタリが来た。
オジサンが、上がってきた。
風が止むのを待つ間も、沖合に目をやりながら潮目を探す。
「潮目がないな…」
何処かに、潮の変化を探すのだが、潮が言い動きをしていない印でもある。
「風が、弱くなってきましたね」と、津中さんの言葉で気が付く。
「ポイントを変えましょう」
沖合の、海底の起伏が大きい処に入る。
潮は、下り潮が南東方向に流れている。
津中さんの奥様に、アタリが来た。
針掛かりした時点では、余り走らなかった。
海面近くに姿を見せると、急に走り始めた。
船上から見る魚影は、ハガツオに見えた。
しかし、海面に浮いてきたのは、丸々と太った秋鯖だった。
すると、直ぐに津中さんにもアタリが来た。
「アタリがあると、楽しいですね」
笑顔一杯で、釣りの醍醐味である獲物とのやりとりを楽しむ。
上がってきたのは、56センチの白甘鯛。
「嬉しいです。高級魚が来ました」
津中さんと、祝福の握手。
「予想もしていなかっただけに、嬉しいです」
満面の笑みで、記念写真を一枚。
奥様も嬉しそうに、写真を一枚。
動きが悪い潮の中から、釣り上げたこの釣果。
嬉しい釣果になった。
良型の白甘鯛、丸まると太った秋鯖、嬉しい釣果になった。