10月14日真鯛に笑顔
今月8日以来の、釣りになった。

天気予報では、北風が強く吹くような事を言っていた。

「風に注意して楽しみましょう」

塩田さんを乗せて、ポイントを目指した。

台風の後の、ウネリが残っていた。

海上に出ると、確かに北寄りの風が吹いている。

朝間詰めの内は、思ったよりも風が弱く感じる。

「今の内に、頑張りましょう」

朝間詰めは、満潮の潮止まりと重なり、ベイト反応がイマイチ良くなかった。

それでも、瀬回りを中心に攻めていく。

塩田さんに、本日最初のアタリが来た。

この前にも、アタリがあったが上手く掛からなかった。

「どうも、ニベのような気がします」と、塩田さん。

塩田さんの予想通り、海面にニベが姿を見せた。

「自宅の台所で捌くには、丁度良い大きさですね」と、笑顔になる。

次の、アタリも余り間を置かずに来た。

肉厚感の有る、サゴシが上がってきた。

秋口にのサゴシは、脂が乗って美味しいはず。

「北風が強くなったら、引き上げましょうか」

そんな事を話しながら出てきただけに、何らかの釣果があるのは嬉しい。

「次は、真鯛が来たら良いですね」

「真鯛が欲しいですね」

その希望が、叶った。

ベイト反応は、余り出ていないが、真鯛の釣果実績のあるポイントを流す。

「来た。多分真鯛です」

塩田さんの手に持つ竿先が、ゴンゴンと叩かれるようなアタリ。

「真鯛に、間違いないですね」

58センチ、1.8キロの真鯛が上がってきた。

「やった、期待した真鯛が釣れて嬉しいですね」

塩田さんの、笑顔が輝く。

「食べて美味しいサイズですね」

海上では、北東の風が徐々に強くなっている。

白波も、少しずつ立ち始めている。

北東の風が、強くなり始めているだけに、真鯛の釣果が嬉しい。

次のポイントを流す。

流し始めて、なかなかアタリが来ない時間が過ぎる。

「当たらないかな」

諦め掛けたときに、強いアタリが来た。

「これも、真鯛ですね」

竿が、良い曲がりをしている。

時折、ドラッグ音が鳴る。

「良い感じの真鯛ですね」

59センチ、2.0キロの真鯛が上がってきた。

「真鯛のダブルは、嬉しいですね」

塩田さんの笑顔が、益々輝く。

その一方で、潮の様子が変わってきた。

下り潮の、菜っぱ潮が入ってきた。

ポツポツだが、出ていたアタリも止まった感じになってきた。

思い切って、ポイントを大きく移動する。

イトヨリダイが、ヒットしてきた。

しかし、潮の様子は菜っぱ潮が広がっている。

北東の風も強くなり、波も高くなってきたのを機に、帰港した。

台風明けの釣果としては、真鯛が出た分、ホッとした。

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