開進丸
7月24日潮、動かず
朝間詰めの海は、無風でべた凪ぎ。
下り潮が、0.5ノット前後でゆっくりと南西に流れている。
上潮と下潮の流れる速さが、違っている。
ベイト反応が、思うように出てこない。
苦戦を予想させる材料は、揃っていた。
今日の狙いは、餌釣りとジギングの両方。
活き鰺を使って、太仕掛けで勝負する。
一方で、ジギングで真鯛や青物を狙っていく。
釣りをスタートした頃に、南西の風が強まってきた。
「このまま、波立つのかな…」
チョットした不安が、頭を過ぎったが暫くすると、南西の風が治まった。
原さんに、アタリが来た。
40センチを越すような、良型の真鰺が上がってきた。
朝間詰めに、ポツポツとアタルのだが、針外れが多い。
真鰺がヒットして、ベイトが増えてくる事を期待したが、なかなか良い反応が出てこない。
段々と、アタリが出てこなくなった。
生き餌の方にヒットしてくるのは、エソのアタリ。
ポイントを移動する。
ベイト反応が出てきた。
潮止まり前のチャンスと、仕掛けを落としていく。
原さんの竿に、アタリがあるようだが…。
「当たるけど、乗ってこない…」
ヒットするけど、針が外れる。
段々と、苦戦状態になっていく。
満潮から、引き潮が動き始めた。
それに合わせて、ポイントを移動する。
移動して、第一投目に、アタリが来た。
上がってきたのは、大きなアカヤガラ。
「美味しいですよ」と、骨の多いところを切り捨ててクーラーへ。
その後は、ジグにカサゴがポツポツとヒットしてくるが、本命としている真鯛、青物がヒットしてこない。
再度、ポイントを移動する。
大きくはないが、ベイト反応がある。
直ぐに、ジグにアタリが来た。
アワセを入れるが、上手く針掛かりしなかった。
ほぼ同時に、生き餌にもアタリが来た。
一瞬、竿が大きく引き込まれたと思った次の瞬間、竿先が跳ねるように元に戻った。
15号のPEラインが、切られている。
「何、今のアタリは…」
生き餌に何が起こったのか、判断が着かない。
気を取り直して、ジグを落としていく。
着底と同時に、アタリが来た。
「重いです。なんやろか」
時折、抵抗を見せている。
強烈に走るわけでは無い様だ。
ゆっくりと、確実に巻き上げていく。
本ヒラメが、上がってきた。
1.2キロ有る。肉厚のヒラメだ。
この時間帯に、アタリが出始める。
しかし、苦戦の状況は変わらず、上手く針掛かりしない。
良型のヒラメが、締めとなった。