開進丸
1月23日ポツポツとレンコダイ
入ったポイントで、潮の速さが違っていた。
最初のポイントは、北に流れる上り潮が1ノット前後。
移動した次のポイントでは、2ノットを超す速さで潮が流れている。
ポイント間の移動時間は、15分くらいと近距離なのに…。
沖から、潮目が入ってきていたのには、気が付いていた。
潮の流れの違いに、チョットビックリ。
朝間詰めは、今調子が出ていると思われるポイントから、入る事にした。
魚探には、面白いと感じる反応は出ていない。
釣り始めて1時間くらいは、軽いバイトが有るくらいで経過した。
船を戻して流し直すたびに、少しずつコースをずらしていく。
満潮の潮止まりを過ぎた頃から、少しずつベイト反応が出始めた。
「ベイト反応が出ていますよ」
横山さん、東原さんに声を掛ける。
横山さんは、昨日から連ちゃんの釣りだ。
東原さんにアタリが来た。
35センチ超の、大きな真鰺がヒットしてきた。
その前にも、アタリがあったようだが、鰺だったようで途中で外れてしまった。
ベイト反応が良くなるに連れて、アタリも出始める。
横山さん、東原さんにダブルヒットしたのは、良型のレンコダイ。
レンコダイは群れているので、数釣りが期待できる。
東原さんに、次に来たのはアヤメカサゴ。
アヤメカサゴがヒットする前に、お二人には真鰺のアタリが来るのだが、巻き上げる途中でどうしても針が外れる。
潮の流れは、釣りに適した1ノット前後になっているのだが、鰺が大きいのだろうか。
一方で、レンコダイはポツポツと連発してくる。
東原さん、横山さん共に、アタリが来て楽しそうだ。
横山さんには、小型だが白甘鯛もヒットしてきた。
同じポイントを、何度も流し続けていたくないのが、本当の気持ち。
しかし、少しずつ流すコースをずらしていく事で、アタリを継続させたい。
東原さんに、強いアタリが来た。
「レンコダイとは、違う気がします」
魚の引きを楽しみながら、巻き上げていく。
上がってきたのは、良型のイトヨリダイだった。
このイトヨリダイを釣り上げた後、ポイントを変えることにした。
「チョット、違うポイントに行ってみましょう」
「暫く走ります」
船を沖合のポイントに向けて、走らせる。
走りながら進行方向の海上に、潮目が出来ている事に気が付いた。
潮目の中に船を入れると、何となく船が押されるような感覚を覚える。
途中の潮目には、渦が巻いているような処もあった。
沖合のポイントに入って、船を止めてハッキリした。
「潮が2ノット以上で流れています」
東原さんも、横山さんも潮の変化に直ぐに気が疲れたようだ。
魚探見ていると、海底の沈み瀬周りにはベイト反応が出ている。
「ベイト反応があります」
横山さんが、直ぐにアタリを捕らえた。
上がってきたのは、良型のレンコダイ。
「今日は、レンコダイが多いですね」
本命として居る、真鯛のアタリが欲しい処だ。
次の流しでも、横山さんにアタリが来た。
46センチの、良型の白甘鯛が上がってきた。
「良い白甘鯛が釣れました」と、横山さんも嬉しそうだ。
続けてヒットしたのが、ガンゾウヒラメ。
ノッコミのガンゾウヒラメは、肉厚で良い感じの大きさだ。
今日の釣りも、一流しに何度かのアタリが来るのだが、針はずれが起きる。
魚探で確認する限りは、ベイト反応が有れば何らかのバイトがある。
「多分、真鰺ですね」
と、話になる。
ベイトの確認がしたくて、横山さんからジギング竿を借りて、しゃくってみた。
ガッとアタリが来たのは、30センチ超の真鰺だった。
「真鰺が群れているようですね。青物が来て欲しいですね」
期待を込めて、お二人も頑張って貰っているのだが、そのアタリは出てこない。
ドラッグ調整をゆるゆるにして、真鰺の繊細に引きに対処して今後は数をの伸ばしていきたい。
昼を過ぎた頃から、北西の風が徐々に強くなり始めた。
天気予報では、風の事は言って居なかったが、海が波立つ前に安全対策を取ることにした。