開進丸
11月19日雨の中の笑顔
初めての船釣りが、生憎の雨の中。
「私、船酔いはしませんよ」と、笑顔で釣りをスタート。
いきなりのカンパチの釣果に、雨模様の中に笑顔が輝いた。
かめや釣り具宮崎店(神宮店)の岡本さん、岩切さんと雨の中釣りをスタートした。
北西の風が、肌に冷たく感じる。
雨模様の中、海が荒れることも予想したが、以外にも出だしは波静か。
そんなドンヨリとした天気の中「来ました!」と、岩切さんにアタリが来た。
「多分、カンパチですね」時折見せる鋭い突っ込みが、カンパチの特徴の一つ。
「重いです。凄いです」
少しの興奮と緊張の混じった、やり取りが楽しそうだ。
2キロ弱のカンパチが上がってきた。
いきなりのカンパチに、笑顔が良い。
「やりましたね。おめでとう」と、ガッチリと握手して祝福する。
岩切さんに、次の当たりも直ぐに来た。
「うわっ、凄い引きです」
横で、師匠格の岡本さんが、丁寧にアドバイスしている。
「慌てなくて良いよ」
「ゆっくり巻き上げて」
やがて、カンパチが姿を見せた。
最初のカンパチよりも、少し大きく感じる。
岡本さんにも、アタリが来た。
落とし込み釣りで、ベイトになる鰺を狙っていた岡本さん。
良型の真鰺がヒットしてきた。
「さあー、今からだぞ」と、思ったが、風が北東に変わってきた。
干潮の潮止まりが過ぎて、下り潮の流れも2ノット近くになってきた。
「流れが速くなってきましたね」と、岡本さん。
潮が速くなって、ウネリも少しずつ高くなり始めた。
頑張ればアタリは続くはずだが、ここは、安全第一。
「風が変わって、白波が出てきましたので移動します」
残念ではあるけれど、内場に移動する。
「此処では、ロックフィッシュから入りましょうか」
夏場なら、シブダイ釣りのポイントになるところに入る。
「水深は、10メートルです」
一投目から、岡本さんがエンジン全開。
35センチクラスのアカハタを連発。
「カンパチの悔しい気持ちを、スッキリさせます」
と、スタートダッシュが素晴らしい。
しかし、その間にも、岩切さんにロックフィッシュの手ほどきを忘れない。
その甲斐あって、アタリが続く。
アラカブが、ヒットしてきた。
「唐揚げが美味しいですよね」
「味噌汁も美味しいですよ」
雨が降って、寒い中暖かい話で盛り上がる。
ロックフィッシュのアタリは、続いた。
真ハタのヒット。
アラカブのヒットと、楽しい時間。
一方で、浅場での強烈なアタリに、仕掛けが着られることも。
「今のは、一気に持って行かれました」
岡本さん、岩切さんの仕掛けが着られる事も、しばしば。
しかし、時間の経過と共に寒さも増してくる。
昼前には「止むでしょう」と思っていた雨も、なかなか止む気配がない。
「来ました」
岩切さんにアカハタがヒット。
このアカハタを最後に「帰りましょうか」と、納竿する事にした。
雨の中、岡本さん、岩切さんの笑顔が暖かかった釣りになった。