開進丸
5月25日 時化の合間
朝は、北東からのウネリが大きかった。
しかし、波長が長いの分、余り気にならずに船を走らせる事が出来た。
雨の影響か、潮に濁りが残っており、下り潮と相まって菜っぱ色が濃く感じられる。
潮の流れも、0.8ノット前後と釣りをするには、丁度良い速さ。
時化の合間をついて、釣り開始。
釣りを開始して、2流し目。
金丸さんにアタリが来た。
上がってきたのは、良型のアカハタ。
「最初のアタリは、真鯛かなと思いました。残念」と、笑顔が良い感じだ。
暫く間があって、次のアタリが来た。
良型のアヤメカサゴ。
此処から、船を流すところでカサゴがヒットしてくる。
「今日は、カサゴ日和ですかね」と、嬉しいけど悩んでしまう。
時化の後で、海中の様子が激変しているのではないかと、心配した。
しかし、魚探にはしっかりとベイト反応は出ている。
仲間が釣り上げている真鰺は、目測40センチ近い物もいる。
「何とか、真鯛が釣りたいですね」
そんな願いが叶うかのようにヒットしてきた真鯛は、ちょっと小型。
「初卸しのクーラーに目出度い真鯛が入りましたね」
改めて、クーラーの中を覗き込むと“赤い魚”が沢山入っている。
「後は、イサキが欲しいですね。ちょっとポイントを変えましょう」
沈み瀬の掛け下がりになったポイントに移動する。
ベイト反応は良い感じだ。
一流し目に、金丸さんに強いアタリが来た。
竿を叩き、引きも強い。
「ゆっくりで良いですよ」
ラインをゆっくりと巻き上げていく。
上がってきたのは、腹が太った重みのあるイサキ。
「旭先生、良い型が来ましたね」
「良かった。イサキが来てホッとした」
「もう一回、ポイントを変えましょう」
今まで、余り流したことのない場所を流してみる。
海底には、目立つ変化は余りないが、ベイト反応は出ている。
旭先生にアタリが来た。
良い型のキジハタが上がってきた。
「やりましたね。高級魚のキジハタですよ」
「どんな料理が美味しくいただけるかな」
「刺身が良いですけど、煮付けも美味しいですね」
「私は、刺身をそんなに食べないので、煮付けにします」
釣ったら食べる。
釣りの基本かな。
時化の合間の釣りを楽しんだ1日になった。