5月15日 潮は日々変わる
昨日は、殆どベイト反応が無くなっていた場所に、ベイト反応が戻っていた。

「明日は、もしかしたらボーズも有り得るかもしれません」

「潮が殆ど動いていません」

こう説明して船を出しただけに、何処かホッとした気持ちになった。

「べイトは何ですか」

「カタクチイワシです」

潮の動きは、今日も良いとは言えない。

流れは、下り潮が沖から潟に向かって突っ込んでいる。

速さは、0.4ノット前後と非常にゆっくりとしている。

「重いジグは不利かな」と思うくらい動きが悪い。

軽めのジグに変えて、ベイトの中に落とし込んでいく。

原さんの竿に、何かがバイトしてくる。

「掛かるけど、直ぐに外れるな…」

口の弱い、鰺かイサキがバイトしているのかも。

そんな状況の中で、原さんの竿が曲がった。

「真鯛だと思います。外れません様に」

慎重にラインを巻き上げていく。

58センチ、2.5キロの真鯛。

「綺麗な雌の真鯛ですね」

しっかりと神経締めをする。

「兎に角一匹上げれば、後はゆっくりとした気持ちで行けますね」

良型の真鯛が上がって、気持ちに余裕が生まれる。

朝間詰めの、少しでも潮が動いている時間帯は逃したくない。

次の当たりも直ぐに来た。

ラインが引き出され、竿先が海面に向かって強烈に突っ込む。

「可成り抵抗しますね」

針掛かりした獲物と、原さんのスリリングなやり取りは、見ていても楽しい。

やがて、海中に姿が見えてきた。

「鰤ですね」

93センチ、7.5キロの見事な鰤だ。

ガッチリと祝福の握手をして、写真に納める。

しかし、此処から潮の動きが止まったようになってきた。

0.0ノットの表示が出る。

何かのバイトはあるが、針掛かりしない。

生き餌を使うと、サメがヒットしてくる。

近くにいる仲間からも、サメがヒットしてきたと連絡が来る。

昨日は出なかったベイト反応が出て、少しでも潮が動いていた朝間詰めに勝負を掛けたのは良かったのかも。

昼過ぎまで、ベイトを探してはジグをしゃくってみたが、動かない潮の中では無反応だった。