12月13日 潮は動き悪いけど、良い感じ
北西の風が強くなる予報の中、沖に出てみる。

「カンパチが調子良いと聞いた処から行ってみましょう」

竹本さん、井手さんを乗せてポイントへ急ぐ。

ポイントに到着すると、北西の風が少しずつ吹き始めていた。

「風が強くならない内に、やりましょう」

お二人が一斉に竿を出されるが、干潮の潮止まり前もあってか、アタリが来ない。

干潮の潮止まり前に、移動することにした。

「ポイントを変えましょう」

大きな沈み瀬の有るところに、移動する。

「ベイトは出ています。流れも0.6ノット前後です」

下り潮が流れる潮行き。

一流し目に、竹本さんにアタリが来た。

なかなかの突っ込みを見せている。

「多分、カンパチです」

竹本さんの予想通り、2キロ近いカンパチが上がってきた。

「良い出足ですね」

次の当たりも、竹本さんに直ぐに来た。

アカヤガラが上がってきた。

「美味しい魚ですけど、潮が動いていないんですね」

「そうですね。動きがイマイチ良くないですね」

動きの悪い中、何とかアタリは出始めている。

魚探には、ベイト柱が何本も出ている。

その中にジグを落としていくと、竹本さんに強烈なアタリが来た。

船首で竿を出している、井手さんにもアタリが来た。

二人ほぼ同時ヒットだ。

「井手さん、どんな感じですか?」

「余り引きません。軽く感じます」

上がってきたのは、アカヤガラ。

竹本さんの獲物も、そろそろ上がりそうだ。

「何ですかね」

「疲れました。何だろうか」

海中に姿が見えてきた。

「えーっ、鮫や…尾長鮫や…」

尾長鮫の尾びれに針が掛かっている。

「こいつは、尾びれで魚を叩くから針が掛かるんですよ」

いっぺんに疲れがどっと来た感じだ。

気を取り直して、仕切直し。

船を戻して、コースを変えて流していく。

凄いベイト反応が出ている。

「来た!来ました」

井手さんにアタリが来た。

「こっちも来た!」

竹本さんにもアタリが来た。

ダブルヒットだ。

お二人の竿が、海面に向かって大きく曲がっている。

井手さんの獲物が見えてきた。

「カンパチだ」

竹本さんの獲物も見えてきた。

「真鯛だ」

どちらも、針掛かりした獲物のしたに、カンパチが付いてきている。

井手さんのカンパチも、先の竹本さんと同じサイズだ。

竹本さんの真鯛は、71センチ4キロ丁度と良型だ。

「神経締めも巧くいきました」

「潮の動きが悪いけど、釣果は良いですね」と、笑顔になる。

後から付いてきていた、カンパチを狙って直ぐにジグを落とす。

井手さんにアタリが来た。

「走りません」

上がってきたのは、良型の真鰺だった。

順調な出足に気が付かなかったが、風が止んで久し振りの凪の海だ。

「こんな凪は久し振りですね」

この後、アタリが出なくなった事あり、再びポイントを移動する。

移動して、一流し目に竹本さんアタリが来た。

真鯛が上がってきた。

66センチ、2.6キロの良型真鯛。

「調子良いですね」と、井手さん。

竹本さんも笑顔だ。

この頃から西風が強くなってきた。

風が避けられる処に移動。

井手さんにアタリ。

良型の真鰺がヒットしてきた。

「良い型の鰺ですね」

「ジグにも来るんですね」と、井手さん。

しかし、西風が段々強くなり始めた。

「帰りましょうか」

夕方まで粘り続けたが、風が強くなる前に帰港した。