遠賀川の魅力と攻略法/西堂洋幸
サンラインコラムに初めて掲載させていただきますバステスターの西堂 洋幸(さいどう ひろゆき)と申します。
遠賀川の近くに在住という地の利を活かし、遠賀川を中心に活動させていただいております。
今回は遠賀川「下流エリア」の特徴やポイント選び、狙い方やタックルセレクト等をご紹介させていただきます。
【遠賀川下流エリアの特徴】
遠賀川下流エリアですが、新日鐵堰〜河口堰までの全長約10kmの区間となっております。新日鐵堰〜中間大橋までの区間(下流エリアの約1/3)は石積みやナチュラルバンクが続く区間、中間大橋〜河口堰までの区間(下流エリアの約2/3)は見た目には変化の無い垂直な護岸が続きます。水中には石積みや堰跡等が無数に沈んでいるのですが、これは遠賀川の成り立ちが河口堰で人為的に水位を上げた「ダム」と同じ構造であるがゆえ。そこで旧河川跡の攻略が遠賀川でバスを釣るのに王道な展開です。
しかしキャスト範囲の限られる陸っぱり攻略で旧河川跡‥となると難易度が高そうですが意外と幸せは足元にあるもの。実は垂直護岸も場所によっては旧河川跡が隣接する1級スポットとなっております。
ざっくりと、護岸際が深い=旧河川跡が隣接、護岸際が浅い=旧河川跡が離れていると考えてOKです。という事で季節や流れの強さに応じてどの区間の護岸を釣るのかが攻略の糸口となります。
【護岸攻略法①】
まず、オススメなのがフリーリグやテキサスリグ等を使用した通称「バンク打ち」と呼ばれる釣り方です。ピッチングで攻める時は6フィート後半のM〜MHのロッド、フリッピングで手返しよく攻める時はロングロッドで効率アップが狙えます。
使うリグは5〜7gのテキサスリグやフリーリグ。流れが強い時やリアクションで釣りたい時には10~14g程度まで使用します。逆に魚が浮き気味の時にはバックスライド系のワームも有効です。
ラインはロッドのパワーやリグの重さに合わせて12〜16ポンドの「FCスナイパーBMS AZAYAKA」がベストチョイス。この糸を選ぶ理由は細かな水深の変化が一目で分かるバイトマーカーシステムの採用、そしてしなやかな使用感からバンクに対してラインが変に引っ張らずにリグを垂直に落とせるからです。着水~着底までマーカーの動きで水深を把握して「ちょっと深いな」「浅くなってきたな」を意識して水中の変化を是非感じてみてください。水深の変化に岩が絡むスポットが1級ポイントとなります。周りの景色や水門から何個目の手すり(等間隔に手すりが設置されています)等、場所を覚えておくとその時は釣れなくても次回魚との出会いがあるかも‥なのでスマホ等を使用してメモしておくのがオススメです。
バイトの出方は食い上げ系のバイトも多く、ラインでバイトを取りやすくなる点も合わせ、ミスを減らしてくれる頼れるラインとなっております。
【護岸攻略法②】
次の一手としてはローライト等で魚が動き回っている状況の時、巻物を使用した攻略です。季節に応じてトップやクランクベイトで護岸際〜ちょい沖までを手返しよくアプローチします。 タックルの方は6ft半程度のML〜Mパワーのロッドに「マシンガンキャスト」の14〜16ポンドを合わせるセッティングがおススメです。
ロッド1本でトップもクランクも‥と様々なルアーに対応できるので攻略の幅が広がります。ナイロンラインらしいしなやかさからフロロに比べて飛距離もかなりアップします。今までフロロしか使った事ないという方がいらっしゃいましたら是非試していただきたいです。「適度に伸びる」特性もトレブルフックを使ったハードベイトと相性抜群。ルアーを引っ張りすぎずにバスに吸い込みしろを与えてくれるのでミスバイトも減らしてくれます。
ハードベイト好きな方には是非試していただきたいセッティングとなっております。
【護岸の魅力】
新日鐵堰〜中間大橋までの上流部はトーナメント会場近くという事でプレッシャーもかなり高め。という事で今回は比較的釣り人の少ない中〜下流の護岸攻略を解説させていただきました。
護岸のある区間は駐車場やトイレも完備されており、仕事や学校帰りにちょっと釣り‥やこれからの季節の夕涼みがてらの釣りにピッタリ。回遊の群れに当たれば連発もある護岸攻略はJB・NBCやローカルトーナメントでも上位入賞可能なストロングなパターンでもあります。 遠賀川へ釣行に行かれる際には是非「足元の幸せ」を探して護岸を攻略してみてください。
【使用ライン】
「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」
「シューター・マシンガンキャスト」