2022/07/22 UP
インプレ

【初心者必見】キハダキャスティング攻略の糸口

みなさんこんにちは!

サンライン・ソルトテスターの小野田賢一です。

今回は各地でベストシーズン突入となるキハダマグロキャスティングゲームについてお伝えしていきたいと思います!特にこれからキハダを狙ってみたい、やってみたいけど敷居が高い、なんて思っている皆さんに向けて基本的な情報を執筆させていただきます!

 

【キハダキャスティングの魅力】

なぜ、アングラーはキハダに魅かれるのか?

これはですね~どんなジャンルの釣りにもその魅力ってそれぞれあると思うんです。どれが1番だなんていうものではないですが、キハダには間違いなく見た者を虜にする不思議な力と圧倒的な存在感をストレートに感じることができるターゲットだと思っています。サカナのスケール、カッコよさ、美しさ、圧巻の雰囲気。これはサカナ自身が持つオーラに他なりません。と、ここまではサカナの魅力。

 

このキハダをキャスティングで狙う。そう、目の前で水面を割る巨体を見て身震いしないアングラーなんていなのでは?と思えるほどのド迫力。ともすればアングラー自身の体重を超えるターゲットにスピニングタックルで挑む。どうしようもない高揚感と期待感、そしてそんな近いようで果てしない道のりが待っている難易度の高さに絶望感を味わう多くのアングラー。

 

出船できる確率、キハダに遭遇できる確率、キャストが決まる確率、自分のルアーを喰う確率、バレ&ブレイクせずキャッチできる確率…。これらを全て完璧に乗り越えた者のみが手にすることが出来るキハダ、その魅力は計り知れない達成感かもしれません。

 

 

 

【基本的なキハダマグロの狙い方】

私が運営する遊漁船『Extreme』は静岡県遠州灘をメインフィールドにしています。

Extreme HP

https://onoken-fishing.com/

キハダを狙うことのできるフィールドは数多くありますが、遊漁船が多いのは和歌山県から三重県にかけての熊野灘、愛知県から静岡県にかけての遠州灘、神奈川県の相模湾であり、その他にもキハダフィールドは太平洋側を中心に広く分布しています。

 

近年ではナブラ撃ち&誘い出しによるトップウォーター戦略がメインとなることが多く、10年ほど前と比較してシンキングの釣りはあまりやらなくなりました。これには理由もあり、年々キハダのアベレージサイズが巨大化していることから飲まれるリスクの高い小型ルアーによるシンキング戦略が敬遠されていることが挙げられます。以前は20~30kgクラスがメインでしたが、最近では40~50kgクラスが遠州灘でのアベレージとなっています。

 

前述のナブラ撃ち&誘い出しがメインパターンとなるため、使用するルアーについてはダイビングペンシルとポッパーが主軸となります。捕食しているベイトや目の前にいる群れの状況で攻め方は異なりますが、基本的には『ポーズ』が最重要ファクターであり『ゆっくり』動かすことがキモになります。ただ、回収中の早巻きにもヒットすることもあるので絶対にコレ!というものは存在しません。

 

 

 

【ナブラが起こりやすい状況】

ナブラはタイミングとエリアを合わせることが非常に難しく、船長としては永遠の課題です。しかし、夏季のキハダはナブラが起こりやすい時間帯が2つあると自分は考えています。それは朝イチと午後1時過ぎからの時間帯。

 

自分のデータでは圧倒的に午前中の時間帯は厳しいことが多く、昼過ぎあたりからフィーバータイム突入ということが多いので、釣れない時間帯の過ごし方などを工夫し、真夏の炎天下で体力の消耗を極力避けて、今日はダメかな?と思う日でも終了間際のチャンスを活かせるよう準備しておきましょう。

 

 

 

【ナブラ撃ち&誘い出しでのキャスト方向等】

これについては状況によって様々ですが、まずは揺れるデッキ上で狙ったピンスポットにルアーを入れることができるアキュラシーキャストと、誘い出しでアドバンテージとなる飛距離が出せるキャストを練習で必ず身に付けてからキハダキャスティングにチャレンジしましょう!

 

いくら良い状況に当たっても、一瞬の判断で狙ったスポットにルアーをキャスト出来なければヒット率はガクンと落ちてしまいます。まさに年間複数キャッチできるアングラーと、ノーヒットのアングラーの差はここにあります。これは絶対です!河川敷、砂浜、とにかく思いっきりキャストできる場所で『キャス練』を繰り返し、最低でも飛距離70m以上、狙ったスポット2m以内に落とせるようにしましょう。

 

このナブラに対してのキャスト位置やタイミングの解説と、飛距離を出すためのキャスト解説は私のYouTubeチャンネル内に解説動画をアップしてありますのでぜひご覧ください。

ナブラ撃ち解説動画

https://youtu.be/nkw8QcGSHGw

キャスト解説動画

https://youtu.be/zjvT5z7UpIo

 

 

 

【タックルセッティングについて】

遠州灘や熊野灘のキハダキャスティングで実際に私が使っているタックルが以下のセッティングになります。ターゲットは40~50kgがアベレージでMAX80kgを想定したものになりますが、基本的にはPE6号タックルの出番が多いです。

アベレージサイズがそれなりに大きいので飲まれ切れ対策としてリーダーをワンランク太いセッティングとして、飛距離を出すために長さは約1mと短めにしています。

 

キャスト時には完全にノット部分をガイド内に入れないようにしています。そうするとPEラインに指を掛けてキャストすることになるため、摩擦による傷みがどうしても心配になりますが、キハダキャスティングの場合はGTやヒラマサと違い1日のキャスト回数が桁違いに少ないためそれほど気にする必要はないと考えています。もちろん毎回傷んだ部分はカットして新たにノットを組み直して行くのは大前提です。

 

 

 

【使用しているラインについて】

私が愛用しているメインラインはSUNLINE CAST AWAY MONSTER BATTLE PEで主に6号と8号を状況によって使い分けています。飛距離が必要な誘い出しや、通常のナブラ撃ちには6号。キハダがデカい場合や真夏の高水温期は8号をセレクトしています。

 

このPEは8本組のキャスティング専用設計で特筆すべきはその表面処理。ガイドとの摩擦が軽減される特殊樹脂加工はキャスト時だけでなく、高負荷ファイトにおいても非常に大きなアドバンテージをアングラーにもたらしてくれるため、まさにキハダキャスティングにベストチョイスと言えます!

https://fishing.sunline.co.jp/line/275/

 

次に私が使用しているリーダーはSUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER NYLONですが、このリーダーはキハダキャスティングにおけるリーダーに必要な要素を全て完璧に揃えている超高性能ナイロンリーダーです。

 

キハダの歯や魚体への擦れに耐えることができる高耐摩耗性、異種特殊コポリマーナイロンブレンド製法による低吸水で高強力、そして一瞬の衝撃を適度に吸収することが出来るフレックスな伸び。表面のグリップ性も良くPEとの摩擦系ノットとルアー結束が非常にハイレベルに仕上がります。極限の状態での最後の無理がきく信頼できるナイロンリーダーですのでぜひ皆さんも使ってみてください!

https://fishing.sunline.co.jp/line/274/

 

①ナブラ撃ち用 サイズがデカい場合

ROD:SOLDIRO プロトキハダキャスティング81

REEL:SHIMANO STELLA SW18000HG

LINE:SUNLINE CAST AWAY MONSTER BATTLE PE 8号

LEADER:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER NY 150lb.

LURE:Fish Trippers Village  Le Grand Tango 190

HOOK:Gamakatsu TREBLE SPXH 4/0

②誘い出し・ナブラ撃ち メインセッティング

ROD:SOLDIRO プロトキハダキャスティング83

REEL:SHIMANO STELLA SW14000XG

LINE:SUNLINE CAST AWAY MONSTER BATTLE PE 6号

LEADER:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER NY 130lb.

LURE:D-CRAW Beacon 210

HOOK:Gamakatsu TREBLE SPXH 4/0

 

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