2022/07/02 UP
インプレ

【初夏のバス釣り攻略!】北大祐に聞くハードベイト戦略とラインセレクト

皆様こんにちは。サンライン・バステスターの北大祐です。

ムシムシ、ジメジメな梅雨真っ只中の日本ですが、皆様釣りに行かれていますでしょうか?

季節の移り変わりと同じように自然界は刻一刻と変化し、移り変わっていきます。

前回はアノ場所でアノ釣りが良かったけど、次に来てみたら全く無反応だったなんて事は日常茶飯事。

 

特に近年、SNSと始めとした『莫大な情報量』に困惑している方も少なくないのではないでしょうか?

今回は私なりの今時期(6月〜7月)のバスの狙い方と考え方(ハードベイトを中心に)、ポストスポーン〜アーリーサマーの攻略法をご紹介していきたいと思いますのでお付き合い頂けると幸いです。

【産卵後のバスの動きについて】

 

 さて、私が活動の拠点としている日本一大きな湖、琵琶湖のバスたちも多くがスポーニング行動を終え、体力回復する為にエサを活発に追う個体が多くなってきました。

もちろん琵琶湖という湖は南北に長いフィールドですから、最南端と最北端ではかなりの季節のズレが生じます。

この記事がアップされる頃には季節の進行が比較的遅い琵琶湖の最北端でもポストスポーン〜アーリーサマーへと移行する季節になっていると思います。

逆に最南端エリアである南湖はもしかしたら既にサマーパターンへ突入しているかもしれません。

 

ただ、季節の進行具合はエリアによって誤差があるものの『季節の流れ』については全国共通です。

よく耳にする『シーズナルパターン』というモノがこれにあたります。

 

 琵琶湖に限った話ではありませんが、6月〜7月という季節、最も重要なファクターとなってくるのは『水の流れ』です。

『流れがあるところ=溶存酸素量が豊富』な事が多く、バスに限らず多くの魚たちが水の流れを意識して活動をしているように感じます。

恐らく多くの魚種が春に産卵行動を行い、消耗した体力の回復に向かう為でしょう。

 

スポーニングエリアには大抵、水が動きにくいプロテクトされたエリア(岸際など)が選ばれます。

卵を産み付け、卵が流されないような場所というのは言い換えれば水温が上がりやすく、水の動きが少ないという場所でもあります。

これからの時期そういったエリアは高水温状態に陥りやすく、魚にとっても居心地の悪い環境というわけです。

人間に置き換えて例えてみると暑い日にわざわざ温水プールに入ってみるようなものでしょうか。

 

勿論、日によっては雨が降ることでフレッシュな水が流入し、良いエリアへと急変することもあります。

しかし、そんな変化のタイミングを狙うことはなかなか容易ではない為、早い話「スポーニングエリア以外を狙うという事に意識を向けた方が魚と出会いやすくなるのでは?」というのが僕の考えです。

【ハードベイト戦略の考え方と釣り方について】

 さて、釣り方というと恐らく多くの人にとって気になる部分かと思います。

勿論、釣り方も大事ですが魚釣りはどんな時でもどんなターゲットでも場所やエリアが最も重要であるという事は覚えておいてください。

これから釣り方に話をシフトしていきますが釣り方をマスターしたからといって常に良い成果が出るものではありません。

「釣り方は合っているはずなのに…」と思うように釣果がついてこない場合は場所、エリア、スポットから考え直してみることをオススメします。

 

というのを大前提にこれからの時期有効的な釣り方について説明したいと思いますが大きく分けて2通りのスタイルがあります。

一つはハードベイトを軸にスピーディーに探っていく展開。

もう一つはスローなワーム主体の展開。

まぁ、バスフィッシングはシーズン関係なく大体この2通りですが。苦笑。

 

 まず、ハードベイトを軸にしたスピーディーな展開についてお話を進めていきたいと思います。

多くの方にとって憧れであり華のある釣りですが、ハードベイトの展開と言っても多種多様。

様々なアプローチがあり、巻き速度ひとつとっても釣れる速度と釣れない速度があります。

既に体感している方もいるかと思いますがただ巻けば良いってモノではありません。

 

実際、ハードベイトの展開に長けているアングラーほど繊細で細部まで気を遣っていたりする事が多いです。

常に釣れる訳ではありませんので状況の変化を感じる能力や魚が動くタイミングの合わせ方、先にお話ししたエリアの選び方など、考えるべき要素は多岐にわたります。

 

 これらの考えを前提とした上で説明していくと、これからの季節効果的になってくるハードベイトには共通点があります。

それは『ストップが効くルアー』、もしくは『デッドスローでも動くルアー』です。

今回は『ストップが効くルアー』を中心に紹介していきます。

【止めて食わせるトップウォーター】

僕のホームレイク、琵琶湖でもようやくトップウォーターゲームが楽しめそうな雰囲気を感じるようになりました。

よく「トップウォーターで釣れるならなんでも釣れるんじゃないの?」といった質問されますが、決して高活性だからトップウォーターゲームを展開している訳ではありません。

水面が1番熱い(釣りやすい、騙しやすい)状況もあるというのを理解してもらうのが大前提となります。

 

これからの季節、トップウォーターで釣る時に最も重要な要素は『スピード』です。

個人的にはポーズorストップ、止めた時にバイトを引き出すタイプのルアーが1番喰わせ寄りのルアーだと考えています。

具体的なルアーとしてはポッパーやフロッグなどです。

プラスチックの塊を浮かべておくだけで釣れるのだから未だにバスフィッシングはわからない事ばかりです。苦笑

 

とは言え釣れば釣るほどこのポーズが釣れる!またはポーズでしか釣れない!というのが分かるようになってきます。

止める時間が重要な釣りですから必然的に使うラインもフロロではなくナイロン、もしくはPEといった沈みにくいラインがマストになります。

 

ポッパーを使う場合、琵琶湖なら【デファイアーアルミーロ】の17lbがミニマム設定。

霞ケ浦水系等でしたら13lbがミニマム設定という感じです。

理由は単純で釣れるバスのサイズにあります。

琵琶湖では60㎝を超えてくる個体が釣れる可能性も十分にありますので安易にラインを細くするのは危険です。

トップウォーターが活躍する場面というのは、得てして濃いウィードの上だったりもしますからウィードに潜られても引きずり出せる太さが欠かせません。

 

霞ケ浦水系のようなシャローフィールドではカバー周りやアシ際、護岸の壁、リップラップの上と言った場所がトップウォーターで狙いやすいスポットです。

僕がポッパーを使う時に巻く【デファイアーアルミーロ】はナイロンの中でも非常に低伸度な設計となっており、ある程度キャストした先でも操作感が高くナイロンラインなのでフロロラインと違ってルアーを止めた時にも必要以上にラインが沈みません。

また上記のようなカバー&ストラクチャー周りではそれらの障害物で擦られる事も考えられますが耐摩耗性や強力についても【デファイアーアルミーロ】はナイロンラインの中で優れており強い味方になってくれます。

そしてトップウォーターゲームでポッパーと喰わせ能力で双璧を成すのがフロッグです。フロッグの釣りは一見豪快に見えるかもしれませんが、トップウォーターゲームの中でも最も繊細な釣りと言ってもいいでしょう。

 

限られたスポットで何回首を振らせられるか?イメージ通りにアクションさせられるか?など本当にテクニカルなゲームです。

そんな繊細なフロッグの釣りで僕は100%の使用率で【ステューター】を選択しています。

理由は至って明確で「使いやすさ!」にあります。

ガイド滑りの良さ、しなやかさ、バックラッシュのしにくさ、PEラインで起こりがちなエアノット(途中で絡む事)現象の少なさ等々、とにかくベイトタックルでの力強いPEゲームには【ステューター】一択!といった感じで私が強く信頼しているラインです。

 

まだ使ったことがないという方には是非一度手に取って頂きたいPEです!

要約するとトップウォーターも見た目以上に繊細さが問われる釣りなので是非ライン選びにも拘ってみてください。

よく釣る人ほどラインやフックと言った釣り具の重要性を理解しています!

 

【「止める」が重要なハードベイトについて】

 

 次に挙げるハードベイトはクランクベイトやジャークベイトです。

いずれも「止める」が重要なハードベイトになります。

特にクランクベイトは「巻くだけでしょ!」と思われがちですが全くそんな事はありません。

クランクベイトも止めて釣れます。むしろ止めないと釣れない状況が沢山あります。

 

また、ジャークベイトのサスペンドモデルは春秋の定番ルアーとして認知されていますがこの時期でも釣れますし、今からの時期はフローティングモデルも効果的になります。

イメージとしてはバスのテリトリーにルアーを到達させ、そこに違うアクション(ストップ)を混ぜる事でリアクション気味に釣るイメージです。

 

狙い所は様々ですが、共通するキーワードとしては縦に伸びるストラクチャー(障害物)です。

琵琶湖なら背の高いウィードやブレイクの壁、リザーバーだと橋脚や立木や岩盤等々…。

縦に伸びるストラクチャーの近くまで巻いて止める!

この時に大切なのがリールの巻きを止めるだけではなく、ラインテンションをしっかり緩めて止める事がとっても重要なポイントです。

 

この時、クランクベイトだと縦ストラクチャーに対してフワ〜っと浮上します。

このアクションは本当に効果的です!これはフローティングタイプのジャークベイトにも共通して言える事です。

ジャークベイトはハードジャークだけが取り柄ではありません。

クランクベイトもジャークベイトも『巻く→ストップ』を意識して使うとこれまで反応させられなかった魚との出会いが増えると思いますし、またバスフィッシングの奥深さを感じてもらえるかなぁと思います。

 

 今、例に挙げたクランクベイトとジャークベイトは『狙う水深』によって使い分けます。

大体2.5mくらいがその境界線で2.5mより浅いところはジャークベイト、逆に深いところはクランクベイトという具合に私は使い分けています。

使い分ける理由はズバリ『効率』です。

 

なぜならジャークベイトを深く潜らせるにはロングビルタイプを使うかくらいしかないからです。

ジャークベイト自体が急潜行させ難いルアーなので2.5m以深ではディープクランクの独壇場となります。

逆に2.5mより浅いレンジだと潜行角が緩いジャークベイトの方が扱いやすく操作性も高いのでオススメです。

ジャークベイトは水面直下もしくは水面まで浮かせるアプローチも効果的です。

トップウォーターに反応が無い時、その一段下を攻略する時にも重宝します。

 

クランクベイト、ジャークベイト共に私が愛用するラインはサンライン不滅のロングセラーとなっているフロロカーボンライン【FCスナイパー】です。

 

このラインは何から何まで扱える汎用性の高さが売りのラインなのですが、私は『フロロカーボンと思えない程のしなやかさ』が気に入っています。

やはりハードベイトの釣りはワームの釣りとは違いルアーを引っ張り、動かしている事が多いのです。

その際、ストップや浮上といったテクニカルなアクションを続けても糸癖やヨレも気にならず生命感あるアクションをルアーに伝える事ができます。

これはベイトタックルの代表的なトラブルであるバックラッシュのし難さにも繋がりますので【FCスナイパー】を使う事で効率的かつ快適なアプローチを続けられます。

 

【ハードベイトで釣れないときのフォローについて】

 

 さて、ここまでハードベイトの釣りを紹介してきましたが「ハードベイトだけあれば良い!」という状況が少ないのも事実です。

ここからはハードベイトで反応しない場合に試して頂きたいワームを使ったフォローの釣りについて紹介していきます。

 

とは言え基本は同じです。

「えっ?」となった方も多いかもしれませんが繰り返すように基本は同じです。

その事について少し説明していきます。

 

冒頭で紹介したトップウォーターの話ではポッパーやフロッグといったルアーを狭い範囲で操作するのが大切という話をしましたがこれをボトムに置き換えてみてください。

ワームの種類やリグではなくて水面でやった事をそのイメージのままボトムに持ち込むという話です。

正直、リグはそれなりのものであれば、そこまで大差は無いかなぁと思います。

もちろんゼロではありませんが大切なのはイメージ。

トップウォーターのイメージをボトムに置き換える!これがキモです。

 

チョンチョンと動かして、ストップ。

その際、ラインテンションはダルダルに緩める。

まさに先ほど紹介したポッパーのようなアクションですよね?

 

その時の注意点としては「チョンチョン」のアクションが強すぎるとワームが浮き上がってしまうという点です。

アクション直後のラインテンションは大袈裟なほど緩める必要性があります。

これはワームがゆっくり落ちてステイするまでの時間が必要になるからですね。

 

トップウォーターはレンジが変わらないのでステイの時間は3〜5秒ほどで問題ありませんが、ボトムの釣りとなると中層に浮き上がってしまう分、落とす時間も考慮しなくてはいけません。

ただこれがイメージ出来れば、そしてエリア選択が間違ってなければ、バスをキャッチ出来る可能性はかなり高まるかと思います。

 

 では最後にポッパーのイメージ、ジャークベイトのイメージ、そしてスティクベイト系のワームのイメージをしてみましょう。

チョンチョンのアクションで左右にダートさせてステイ。

この時、ジャークベイトなら「止まるor浮く」ですが、スティクベイトならゆっくりと落ちていきます。

これがハードベイトとソフトルアーの基本的な違いです。

いずれにせよハードベイトとソフトルアー、どちらもルアーであることには変わりありません。

 

状況に応じてバスの意識は変わるので、その時々でバスが浮き上がるものに興味を持つのか?はたまた沈むものに興味を持つのか?またはステイなのか?

「その時バスが興味を持つアプローチは何なのか?」を探すイメージでフィールドと向き合って欲しいというのが私の想いです。

SNS等の情報に頼らずにその時のバスと向き合い、自分が描いたストーリーによって釣った魚はきっと大きな感動を与えてくれると思います。

釣れたor釣れないという結果以外、釣るまでの過程にも楽しみを感じるでしょう。

 

バスフィッシングは自然の変化を感じながらバスを釣る為に色々な事を考え、試行錯誤する遊びです。

長くバス釣りを楽しむ為にも自分自身のフィッシングスタイルを確立することが僕は大切だと思います!

季節は常に移り変わっていきますので、ぜひ釣りにいってフィールドを肌で感じてみてください!