Angler

 台風のため予定していたジギングが中止になってしまったので、「買ったばかりのシルバークリークミノーでアマゴでも釣りに行くか」と渓流へ。いつもより早く7時過ぎに出発。昔は夜明けには到着して釣り始めていたのに最近はのんびり釣行ばかりです。

 現地で上流へと走りながら確認したところ、狙っているエリアの下流部と上流部に先行者あり。中流部は空いています。どうしようかと迷いましたが、上流の先行者が違う沢に入っていることを期待して上流部を攻めてみることにします。実は7/1の釣行時にでっかいイワナが足下から逃げていくのを確認しているので、あわよくばそいつが釣れてくれないかと期待してのエリア選択です。

 しばらくまとまった降水がないので、川はかなりの渇水状態。釣り始めるとしばらくは稚魚の猛攻に遭います。なかなかまともなサイズのチェイスがなく、「先行者?」と足跡を探しながら釣り上がっていきます。気をつけて見ていても動物の足跡ばかりで人間の足跡は見つかりません。

 そこそこ水深のあるそれらしいポイントでは反応が良くなく、稚魚の群れがついてくるだけだったり、まともなサイズが追ってきても勢いがありません。「それでは」と、いろいろなポイントを打ちまくっていきます。すると発見!チャラ瀬が釣れます!水深10cm程度のチャラ瀬をロングキャストで狙っているとどこからともなく魚が飛び出してきます。しかもやる気満々。

 10匹ほど釣ったところでちょっとした小場所を打ってみると、真っ黒い大物のチェイス!おそらくイワナ。イワナは何度か繰り返し反応してくれることが多いので、再度キャスト。しかし反応なし。でも諦めるには魚が良すぎるので、粘ります。投げ続けているとチェイスが1回、猛ダッシュしての食い損ねが1回。「もうダメかな」と思ったところでヒット!やりました!近くの浅瀬に引っぱっていき、慌てて撮影用のプールを作ります。やや細めながらメジャーをあてると35cmあります。この川に通い続けて30年。これまでで1番の大物です。

 大物をキャッチして大満足。「あとはのんびり楽しめばいいや」と思いながら釣りをしていたのが良くなかったのか、この日はその後も思いがけず訪れた2度の大物チャンスをどちらも逃してしまいました。そして「また尺か!?」と思ったイワナは29cm。普段はほとんどアマゴしか釣れない川ですが、今日はなぜかイワナがたくさん釣れます。

 最終釣果は32匹。アマゴとイワナ半々くらいでした。帰り道の林道では何百匹?のアブにずっと付きまとわれ気分は最悪。虫除けをたっぷり塗っているので刺されることはありませんが、自分を中心に輪になって飛び回っています。アブたちが姿を消す頃まで渓流釣りはいったんお休みです。