五右ェ門
昨日に続き、今日もまた、新たなアジングポイントの開拓に出かけた。
風が強く、穏やかな釣りとは言い難い一日だった。
ラインが煽られ、思い通りにジグヘッドを操れない。まずは風裏になりそうな場所を転々と探し歩く。
しかし、どこも反応は薄く、アジの気配は遠い。
それでも諦めず、思い切って向かい風の中に立つ。風によりプランクトンが足元に集まってアジを集めてくれていることに期待。
しばらく粘っていると、風に乗って左からゴミが流れてきた。
小さな葉や泡が次々と現れる。さらに次は右から潮が入り始め、目の前でゴミが渦を巻くように停滞する。
そんな混沌の只中、不意にロッドを持つ手に小さな振動が伝わる。アジのアタリだ。さらにもう一投、またアタリ。まるで合図を受けたかのように、次々とアジが連発する。
しかし、潮が変わり、ゴミは沖へと流れ去り、再び海は静寂を取り戻す。あれだけあった水面のゴミは消え去り、風の音だけが耳に残る。
それでも、潮が動き出すたびに小さなアタリが返ってきた。
完全な爆釣とはいかないが、潮の呼吸に耳を澄ませ、アジからの返答を待つ——そんな時間が、何よりも贅沢だった。
今日もまた、新しい場所で海と向き合い、学ぶことができた。
道具と技術だけではなく、風や潮という自然の声に耳を傾けること。その積み重ねの先に、本当の“釣れる瞬間”があるのだろう。






















