五右ェ門
～春先のアジを求めて～
まだ水温が安定しない春先の海。釣果も日によってムラがある中、今日はいつもとは違うポイントでアジの様子を探ることにした。
いくつかのポイントを巡っていると、水面付近で小さなベイトが何かに追われている場面に遭遇。これはチャンスかもしれないと思い、すぐにキャスト。表層を丁寧にトレースしてみるが、反応はない。
レンジを変えながらアプローチを続けるも、アタリは得られず。
ジグヘッドを軽量なものに変更し、中層を漂わせるようにリトリーブしていると、ごくわずかな違和感。聴くように合わせてみると、ずしりとした重みとともに、ドラグが勢いよく鳴り始めた。
強い引きに慎重なやり取りを重ねて、ようやく姿を現したのは25cmの良型アジ。春の海で出会えた一匹に、自然と笑みがこぼれる。
その後も同じ釣り方を試してみるが、同様の反応はなく、パターンを模索。試行錯誤の末、ボトム付近を超スローでフワフワと誘うと、何とか5匹を追加することができた。
他のポイントでは魚の気配すら感じられず、全体としては渋い一日ではあったが、ひとつの手がかりから組み立てた釣りに手応えを感じることができた。
釣果以上に、得るものの多い釣行となった。
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