11月17日土砂降りの雨
沖合に出られないものか。

竹本さんと、崩れそうな空を見上げながら、ポイントに向かう。

内場から見る沖合は、風も弱くて波も小さいように見える。

「出てみますか」

「出てみたいですね」

まずは、水島の近くに向かう。

水島の表側は、波が這い上がっていた。

魚探で、ベイトの様子を確認しようと思ったが…。

「反応が無いですね」

少しでも反応が出ていれば、直ぐに竿を出す。

サゴシや鯖は、ヒットしてきた。

「狙いは、これではないな」

大きな雨雲が頭上に有って、ポツポツと雨が降ってる。

雨雲の流れる方向を確認して、船を移動する。

竹本さんに、アタリが来た。

「小さいかな。余り引かないです」

ゆっくりと巻き上げる。

お腹が大きく膨らんだ、タチウオが上がってきた。

抱卵して居るような、大きなお腹をしている。

タチウオの写真を撮っていると、大きな雨粒が落ちてきた。

風も東風に、変わってきた。

天気予報では、昼頃から風が変わるような事に、なっていたのだが…。

大きな雨雲が、強い東風を運んできた。

沖からのウネリが、太り始めた。

「竹本さん、移動しますね」

内場に向かって、船を走らせる。

東風が、突風に成ってきた。

激しい雨で、10メートル先が見えない。

叩き付ける様な雨とは、この雨の降り方を言うのだろう。

海面を叩く雨で、海が真っ白に見える。

「この雨風は、半端無いですね」

竹本さんも、驚いている様子。

太ってきた波に気を付けながら、GPSを頼りに船を進める。

港の入り口の防波堤の陰では、漁船が雨風が止むのを待っている。

「今日は、帰りましょう」

竹本さんと、大雨のカーテンの中、ゆっくりと港に帰った。

夜の天気予報では、油津の雨は1時間に45ミリの雨量だったと言っていた。

#九州 #宮崎 #タチウオ #ジギング