開進丸
10月30日港内でタチウオ
沖は北東の風が、強く吹いていた。
「今日は沖に出るのは、難しいですね」
船着き場を離れる前には、竹本さん、蓑島さんに風の強さを説明。
「午前中だけでも、竿が出せれば良いですね」
海の状況の悪化に伴って、港内のタチウオに切り替える。
ポイントには、既に何隻かの船が入っていた。
中に、大磯先輩の船が見えた。
「もう4匹釣ったよ」
近づいてきて、状況を教えて貰った。
竹本さん、蓑島さんも、直ぐに竿を出す。
指3本~4本クラスのタチウオがヒットしてくる。
しかし、昨日や一昨日みたいに連続するアタリでは無い。
アタリが来れば、小気味よい引きが楽しい。
しかし、今日はショートバイトで終わるパターンも多かった。
また、タチウオ以外の魚も、ヒットしてきた。
いきなりの強い引きを見せたのは、ニベだった。
蓑島さんに、ニベがヒット。
そんなに大きくは無いが、水深が浅い分、最初のアタリは走りを見せた。
竹本さんには、サワラがヒットしてきた。
突然、目の前で海面に水飛沫が、上がった。
小魚に、何かが襲いかかっている。
ヒットして来たのが、サワラだった。
「今日の刺身が美味しいかな」
何カ所かで、小魚を追い掛けている姿が確認できた。
午前8時頃には、北東の風が強くなっってきた。
猪崎鼻の岩場、大島の岩場で、大きな波飛沫が確認できる。
ベイトを探して、船の移動を繰り返して、アタリをポツポツと拾う。
しかし、9時過ぎになると、アタリが出なくなってきた。
「帰ろうか」と、大磯先輩から声が掛かる。
竹本さん、蓑島さんとも話して引き上げた。