7月16日大雨と鯖子に大苦戦
雨が降ってくることは、始めから分かっていた。

「雨と風が強くなったら、その時点で判断しましょう」

雨に濡れながら「頑張るぞ」と、沖に出てみた。

温水さんも、有川さんも、雨対策の合羽は着ている。

沖に出てみると、既に北東の風が吹いていた。

「着底が取り難いですね」

やや強い北東の風に、1ノット以上で南に流される。

北東の風に押されて、ウネリも有って、時折、船が大きく揺れる。

「軽い仕掛けでは、苦しいですね」

温水さんが、船釣り2度目の有川さんの仕掛けを調整。

すると、有川さんにアタリが来た。

有川さんも、気持ち集中して巻き上げる。

上がってきたのは、真鯵。

「釣果が出て、良かったね」

温水さんが、有川さんの釣果を喜んで声掛けしている。

しかし、ここからが苦戦の始まり。

魚探に出てくるベイト反応の正体は、15センチくらいの鯖子。

ジグサビキを着ければ、針の数ほど針掛かりしてくる。

ポイントを変えても、何処に行っても鯖子だらけ。

「可成りな広範囲に居ますね」

温水さんと、ポイント選びに頭を悩ませる。

何とかして、有川さんに釣果をあげさせたい。

温水さんの一途な思いに、釣果の神様が時々微笑む。

真鯵がポツポツと、ヒットしてくる。

鯖子の群れを交わして、海底付近で時折強いアタリが来る。

有川さんの、ラインが切られる。

ジグ毎、持って行かれる。

「切られました…」

「外れました…」

悔しい言葉が、思わず口をついて出てくる。

温水さんに、強いアタリが来るがフッキングしない。

有川さんに、鯵とは違うアタリが来た。

上がってきたのは、鰤子(ヤズクラス)が来た。

「これは、油が乗っていないから、パサパサしているよ」

そんな、鰤子が群れでジグを追い掛けている。

ポイントを移動しながらも、天気の変化には注意する。

スマホに「雨雲接近」の連絡が入る。

降り始めた雨で、海から山々が見えなくなる。

雨足が、強くなってきた。

海中は鯖子の群れ、上空は雨雲が広がって強い雨。

気温も低く、体感は寒く感じる。

「温水さん、今日は悔しいですけど、引き上げましょうか」

「そうですね。雨も激しくなってきたし、帰りますか」

雨足が強くなる中、帰港した。

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