7月11日夜明け前の雷
夜明け前の雷は、凄かった。

暗闇が明るくなり、雷鳴が轟く。

玄関を出て、車までの近い距離を、走るのが躊躇われた。

雷が鳴りやむのを待って、船着き場に向かう。

船着き場でも、雨は激しく降っていた。

暫しの間、車の中で待機する。

1時間もすると、雷も遠のき、雨も止んできた。

「出てみましょうか」

明るくなってきたのを待って、出船の準備をする。

東原さん、加藤さん、関屋さんを乗せて、船着き場を離れる。

久し振りの、出船だ。

裸バエの処で、ウネリと潮を見ながら、行き先を決める。

風は南西の風が、やや強く吹き始めている。

少し沖に出てみると、南東からのウネリが寄せている。

潮自体も下り潮が、少し濁った感じになっている。

関屋さんと相談して、大島沖に行ってみることにした。

南東からの波長の短いウネリを、正面に受けながら、ポイントへと走る。

ポイントに向かいながら、魚探に目をやる。

凄いベイト反応が出てきた。

直ぐに、仕掛けを入れていく。

ベイトの正体は、直ぐに判明する。

15センチくらいの鯖子。

20メートルも落ちない内に、仕掛けが止まる。

「鯖子じゃしょうがないですね。移動しますね」

ウネリを斜めに過ぎる様に、沖に向けて船を進める。

「何かの反応がありますよ」

ベイト柱が出てきた。

直ぐに仕掛けを入れてみる。

最初のアタリは、加藤さんに来た。

良型の真鯵が、ヒットしてきた。

東原さん、関屋さんにもアタリが来た。

ダブル、トリプルで、アタリが出始めた。

35センチから40センチ超の、型の良い真鯵が、ヒットし始めた。

血抜き用のバケツ2つが、見る見るうちに満タンになっていく。

南よりの風が徐々に強くなって、時折、雨雲接近の注意報がスマホに入る。

雨と雷には充分注意しながら、鯵のアタリを楽しむ。

40センチ前後の真鯵が、ダブルで針掛かりすると、なかなか上がってこない。

最大は、43センチの大きさだ。

東原さん、加藤さんも、次々と真鯵を釣り上げている。

タモ入れが間に合わず、次々と振り上げしていく。

しかし、南よりの風が強くなり、沖目からの白波も目立ち始めた。

安全第一で内場に回っても、南西の風のウネリが立ち始めていた。

「雨雲接近中」の注意連絡が、スマホに入った。

雲の流れる方向と、風のながれる方向が同じ。

雷も警戒する必要があるかなと判断。

「チョット悔しいけれど…」

東原さん、関屋さん、加藤さんとも話して、引き上げることにした。

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