4月14日丸々と太った鰤
本命とするポイントは決めずに、ベイトが居るところを攻めていく。

船を走らせながら、常に、魚探には目を配る。

何時、何処で、ベイト反応が出てくるか分からない。

海上は、朝の内は北西の風がやや強く吹いていたが、北東からのウネリがやや高い状況。

時折、船が大きく揺れることもあるが、ウネリの波長が長い分、少しは気が楽に感じる。

最近、どのアタリにベイト反応が出ているか。

見当をつけながら、船を走らせる。

今日、最初のベイト反応は、大きなベイトボール状になっていた。

脇坂さんにアタリが来た。

重量感のある走りが、力強い。

珍しいアイブリが、上がってきた。

生息数が少ないと言われている魚だ。

佐藤さんにも、アタリが来た。

オオモンハタが、上がってきた。

兎に角、最初の一枚が上がれば、後は気持ちが楽になる。

ベイトに、変化が出てきた。

固まっていたベイトが、横長に蛇行するような形になってきた。

佐藤さんに、強いアタリが来た。

ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。

「青物みたいですね」

ゆっくりと、やり取りを楽しむ。

上がってきたのは、丸々と太った鰤だった。

85センチ、7.5キロの太った鰤。

ベイトの鰯をタップリとお腹に詰めているのだろう。

佐藤さんと、祝福の握手をガッチリと交わす。

脇坂さんにも、アタリが続いた。

カサゴがスタート。

ニベに、サワラが連続ヒットしてきた。

風が、北に変わってきた。

ポイントを移動する。

小さな瀬周りに、ベイト柱が出来ていた。

佐藤さんに、アタリが来た。

食べて美味しい、1キロサイズの真鯛が、ヒットしてきた。

少し間を置いて、佐藤さんに重量感のあるアタリが来た。

竿が、良い感じで弧を描いている。

ラインが、沖に出始めた。

魚の姿が見えた。

「カンパチです」

2キロクラスの、ヒレナガカンパチが上がってきた。

「カンパチを初めて釣りました」

佐藤さんが大喜び。

鰤に続いて、ガッチリと祝福の握手を交わす。

風が北東の変わり、段々とウネリが高くなってきた。

「余り長い時間、居られないかも」

そんな危惧の念が、頭をよぎった。

脇坂さんが、強いアタリを捕らえた。

彼のドラッグ調整は、やや締め込んで有るのだが、ドラッグ音が鳴ってラインが引き出されていく。

脇坂さんと、獲物との勝負が始まった。

スリリングなやり取りが、楽しそうに見える。

「見えた。鰤だ」

海中に見える鰤が、丸々と太っている様に見える。

「浮いた」

タモを入れようとすると、もの凄い力で潜っていく。

この攻防が、繰り返される。

「今度こそ、取るぞ」

海面に浮いたところを、一気にタモに入れる。

93センチ、9.2キロの丸々と太った、重量感タップリの鰤だった。

「長さと、重さがほぼ同じ鰤は初めてかも」

みんなで、祝福する。

ベイトを探せば、まだまだ鰤が付いているかもしれないが…。

北東からのウネリと風が同調。

時折、ウネリが目線を越え始めた。

安全第一と考え、船首を港に向けた。

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