3月22日中止の筈が
早朝の船着き場で、どうするか迷った。

「今のところ、風は無いし、雨も降っていない」

しかし、スマホでは「雨雲接近」を知らせている。

「中止」しても、良い状態ではある。

村山さん、東原さんと、悩んだ結果。

「一度、出てみましょう。ただし、風が吹いて波が出ていたら中止します」

と、言う条件で船を出す。

沖に出てみると、意外や意外、風が無いし波もない。

「今の内に、頑張りましょう」

村山さん、東原さんに竿だしを勧める。

ところが、肝心のベイト反応が思うように出てこない。

「どうしたもんやろ…」

ベイトが居そうな処を、移動して行く。

早く、釣果を求めたいのだが、時間だけが過ぎていく。

その内に、南西の風が吹き始めた。

以外に穏やかだった海上にも、波が出始めた。

風が南東に変わって、ウネリが少々高くなってきた時には「ここまでかな…」との思いもあった。

「ラスト、一流しとします」

ラストと思って流していると、東原さんにアタリが来た。

「何か来ました。結構、引きますね」

「こりゃ、良いぞ」

と、思ったが直ぐに針が外れた。

その直後、今度は村山さんにアタリが来た。

竿先の感じから「鯵みたいですね」と、想像する。

元気の良い、良型の真鯵が上がってきた。

釣果が出てくれば、もう一度と言う気になる。

船を戻すと、これまで出ていなかったベイト反応が出てきた。

魚探の画面下半分が、真っ赤になるくらいの大きな反応だ。

鯵が、次々と連発してくる。

「鯵に、何かが付いているかも」

東原さんが、仕掛けをジギングに変える。

「来ました」

直ぐにアタリが来た。

ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。

青物と、大いに期待するが、無情にも針はずれ。

「あーっ、悔しい」

真鯵のアタリは、ほぼ一投毎に出ている。

鯵の型も、40センチ近い良型だ。

昼を過ぎると、鯖も当たり始めた。

丸々と太った鯖が、ヒットしてくる。

「鯖も、これくらいの大きさなら満足ですね」

釣り中止の筈が、思ったほどの天気の崩れはなかった。

予想外の、鯵、鯖の連発に、笑顔が晴れ晴れとしていた。

#九州 #宮崎 #アジ #その他ルアー釣り #サバ #ジギング