8月19日 シーラの海

朝日が雲間から顔を出す。

朝焼けの綺麗なこと。

「今日も、楽しい釣りができますように」と、手を合わせて釣り開始。

ポイントに着くまでの間、小さなマウス型のトローリング漁具を引いていく。

大島の北側から引き初めて、直ぐにヒット。

「来ました。アタリです」

マウスを引く竿を、手に持っていた塩田さんが声を上げた。

60センチくらいの、元気の良いシーラが上がってきた。

これで今日もシーラが連発かな…と、思ったが後が続かない。

本日、最初のポイントに入ると、ベイトは立ち上がっている。

潮は、下り潮が沖に払い出している。

シーラ狙いの竿からジギング竿に持ち替えて、立ち上がっているベイトの中を攻めていく。

塩田さんにアタリが来た。

小さいけれど、タチウオがヒット。

その直ぐ後に、大きな沖カマスがヒット。

本命とする真鯛、青物のアタリがこない。

何カ所かのポイントを回ってみる。

ビックリする位のベイトがいる。

「これで、何も付いていない訳がない」

きっと何かがヒットしてくる。

そう信じてジグをしゃくり、鯛ラバを引く。

25センチくらいの鰺や、30センチくらいの鯖はヒットしてくる。

「鰺や鯖も嬉しいけど、本命はこれじゃない」

そう思って、しゃくり続けるジグに強いアタリが来た。

釣りたいと強く思っていた、ハガツオがヒットしてきた。

「美味しい魚がヒットしてきた。群れがいれば、まだ来るはず」

そう思ってジグをしゃくり続けるが、今日の潮はどうもアタリが続かない。

「見せ掛けだけの潮やろか…」

ハガツオが来た後は、昼になるまでアタリが止まってしまった。

「今日は、早めに上がりましょうか」

「帰りながら、マウスを引いてみましょう」

これが「終わりよければ全て良し」と、なる。

沖合の潮目の中を中心にトローリングしていく。

暫くすると「来ました!」

塩田さんの手に持っている竿にシーラがヒット。

50センチから60センチくらいのシーラが、面白いようにヒットしてくる。

「来ました。今度のは型が良いです」

型の良いシーラが上がってきた。

1メートル近くはありそうだ。

「まるでシーラの海ですね。至る所でポンポン飛んでいますよ」

1匹釣ると、何匹かシーラが付いてくる。

1時間ほどの間に、10匹近くの釣果になった。

「ようやく、楽しい気持ちになれましたね」

塩田さんと話しながら、笑顔になる。

「今次も、引いてみますか」

「そうですね。帰りながら引いてみましょう」

次の釣行が楽しみだ。