7月22日 綺麗な海の色
朝一番に「もしかしたら、青物が出るかも知れない」ポイントに行ってみた。

一隻の船仲間も来ていた。

「釣れた?」

「まだ、釣れていません」

ベイトを探して、4回ほど流してみたが、アタリが出ない。

「朝間詰めの内に、もう一カ所行ってみましょう」

船を北東方向に走らせた。

既に、大磯先輩の船が来ていた。

少し離れたところに船を持っていくと、ベイト反応が出てきた。

「ここから、やってみましょう」

塩田さんと矢越さんが直ぐに竿を出して、釣り開始。

一投目に塩田さんにアタリが来た。

良型の真鰺だった。

2投目も直ぐにアタリが来た。

良型の焦げ茶色したイサキ。

「貴方を待っていました」と、釣り上げたイサキを手に笑顔だ。

その笑顔が、次の釣果に繋がる。

又しても、良型のイサキが来た。

ポイントを移動してからの、再スタートは上々のスタートになった。

矢越さんにも、アタリが来た。

これも、良型の真鰺だ。

「なかなか乗ってこなかったけど、どうにかヒットした」と、ホッとした笑顔だ。

このポイントの潮は、緩い下り潮が南西に流れている。

0.8ノット前後の速さだ。

ベイトも、海底から浮き上がって、柱状になっているモノが多い。

塩田さんにアタリが来た。

ウッカリカサゴだ。

船首に立って、青物を狙っている矢越さんにヒット。

ドラッグからラインが出ている。

「サゴシだ」

体高のある良型のサゴシだ。

「バター焼きが美味しいよ」と、塩田さん。

「塩干しにしても美味しいですよ」と、私。

私は、干し物が大好きだ。

少しずつ、船を流すコースを変えながら、竿を出していく。

「少し、東側のコースを流します」

塩田さんが、少しずつ調子を上げてきた。

イサキに真鰺が連発してくる。

矢越さんも、アタリを捕らえている。

「今度は鯖です」

鯖が、ダブルで上がってきた。

時には丸々として、脂の乗った太い鯖が走り回る。

また、太ったエソもヒットしてくる。

「捨てましょうか」

「いや、今回は頭を落として持って帰ります。すり身にして、天麩羅を作ってみます」とね塩田さん。

魚料理が上手な塩田さんの、手作り天麩羅が美味しそうに想像できる。

そんな、想像していたら、潮の流れが少し緩んできた感じがする。

「流すコースを変えましょう」

沖合に出て、瀬の連なるポイントのベイトを探す。

「ここからやりましょう」

此処で、塩田さんが取り出したのが“塩田スペシャル”と、名付けた仕掛け。

塩田さんが手持ちの色々な小道具を使って、独自の鯛ラバ風の仕掛けを作っていた。

「これで釣りますよ!」

少し、潮の流れは速いが着底は取れている。

「来ました」

“塩田スペシャル”にアタリが来た。

大きな真鰺とイサキのダブルヒット。

「やりましたね」と、みんなで祝福。

「来ましたね」と、船上に笑い声が響く。

続けてアタリが来た。

レンコダイが来た。

「今の時期のレンコは美味しいですよ」と、笑顔が止まらない。

“塩田スペシャル”は、最高だ。

「塩田さん、北東のポイントに行ってみませんか」

「行きます」

と、直ぐに移動する。

すると「海の色が綺麗」と、矢越さん。

青さが違う。

綺麗なコバルトブルーと言う表現がぴったりの色だ。

久し振りに見る、綺麗な青だ。

「何かが来るかも知れません。やりましょう」

透明感のある海に、仕掛けを落としていく。

暫くすると、塩田さんに強いアタリが来た。

ドラッグ音がなり、ラインが出ていく。

「多分、真鯛です。待ってました」

笑顔でラインを巻き上げていく。

58センチ、2.3キロの綺麗な真鯛。

神経締めも、きれいに決まった。

「これで、美味しく頂けますよ」

矢越さんにもアタリが来た。

「レンコダイでした」

綺麗な海から上がってくる、ピンク色のレンコダイも又、綺麗だ。

みんなで楽しく会話をして、楽しく釣りをする時間は、直ぐに過ぎていく。

「北東の風も出てきました。そろそろ帰りますか」

「そうですね。帰りましょうか」

まだまだ、釣りをしていたい気持ちなのだが、「また、頑張りましょう」

クーラーに真鯛やイサキ、鰺等々の楽しい釣果を納めて、帰港した。

“塩田スペシャル”次回も、頼みますね。(^_^)v