開進丸
7月20日 夕間詰めまで、頑張ってみたかったけど
「天気が許せば、夕間詰めまで頑張ってみませんか?」
時期的に、サワラにカンパチ、ハガツオが当たり始めても良い頃だと思っている。
そんな気持ちもあって、入ったポイントにはまずまずのベイト反応が出ている。
潮は、やや速い下り潮が、潟に向かって突っ込んでいる。
潮の色自体も、黄緑色のチョット濁りの入った感じの潮だった。
釣り始めて、2流し目。
牛衛さんに、本日最初のアタリが来た。
食べ頃サイズの、1キロクラスの真鯛。
「出足に、真鯛が来て良かった」と、笑顔だ。
牛衛さんに、続けてアタリが来た。
大きな鯖のダブル掛け。
このまま調子が上がって、アタリが続くと楽しい時間になる。
次のアタリは真鰺だった。
西村さんにもアタリが来た。
竿が大きく曲がり「青物?」を思わせる引きだ。
しかし、途中で針外れ。
「えっ、口惜しいな…」
「大丈夫です。又来ます」
牛衛さんに、アタリが来ている。
これも、食べ頃サイズの1キロクラスの真鯛。
船の流すコースを少しずつ変えて行く度に、何らかのアタリが来ている。
西村さんに、アタリが来た。
良型の真鰺だ。
体高があって、35センチはありそうだ。
魚探を見ていると、海底から5~7メートル位浮き上がって、ベイト柱が並んでいる。
ベイト柱の長さは、大きいモノで10メートルくらいは有りそうだ。
牛衛さんに、真鯛と違うアタリが来た。
「青物かな?」
楽しみを持ってラインを巻き上げていく。
35センチ超の大きな真鰺が、ダブルで上がってきた。
「この大きさだと、ダブルでヒットすると重さが違いますね」
2匹の真鰺を掲げる笑顔が良い。
牛衛さんの好調が続く。
1キロクラスの真鯛が連続ヒット。
3キロ、4キロと言った大きいサイズでは無いが、食べるに美味しいサイズの真鯛だ。
しっかり血抜きをして、クーラーに納める。
大物がヒットしたのは、西村さん。
「来た!」
西村さんの声がしたとき、竿が大きく曲がりドラッグ音が響いた。
「ゆっくりで良いですよ」
時間を掛けて、取るつもりだった。
しかし、針が伸びた…。
軸の太いインチクの針が、伸びている。
牛衛さんが、伸びた針を見て驚いている。
気を取り直して、竿を振る西村さんにアタリが来た。
美味しいウッカリカサゴ。
「カサゴは、必ずヒットしてきますね」と、笑顔だ。
満潮の潮が動き始めて、ベイトが少なくなってきた気がする。
「ポイントを移動しましょうか」
南に向かって、暫く走る。
途中、途中のポイントを見ながら移動していく。
すると、ベイトが纏まっている反応が出てきた。
「ベイトが立ち上がっています。やってみましょう」
お二人が直ぐに、仕掛けを落としていく。
牛衛さんにアタリが来た。
走りが強烈だ。
「ハマチかな」
時折、ドラッグ音が鳴る。
海中に獲物の姿が見えた。
「サゴシだ」
83センチの「サワラでも良いんじゃない」と、思える大きさだ。
針を外して、仕掛けを落としていくと、2匹目が直ぐにヒットした。
これも、1匹目とほぼ同型のサゴシだった。
今度は、西村さんに強いアタリが来た。
最初の走りは、青物を想像した。
「ゆっくりやりますよ」
「重いけど、余り走らない」
「見えた。ニベだ」
上がってきたのは、4キロクラスのニベだった。
「どうにかホッとしました」
針を伸ばされた、口惜しさが少し解消かな。
「よし、今からだ」
と、思ったが山手に雲が掛かり、雷鳴が聞こえる。
「夕間詰めを諦めて、帰りましょうか」
予報でも夕方から雷を伴って、雨が降る様な事を言っていた。
安全第一で、帰港した。