7月10日 ハガツオが来たし、鮫も来た。

東の空が、明るくなり始める凪の海。

雷が鳴りません様に、最後まで釣りが出来ます様に。

最近は暑さよりも、天気の崩ればかりが気になる。

ポイントに走る間、魚探を見続けていた。

大島の北側を通るときに感じたことなのだが、「ベイトが少ない気がする」

早朝には、もの凄いベイトが見られていた大島北側にベイトが少ない。

「ベイトが移動したかな」と、思わせるくらいの少なさだ。

潮は、緩い上り潮が動いていて、潮色も青くて良い感じの色だ。

ポイントでも、ベイトの少なさが気になった。

それでも、満潮の潮止まりを過ぎれば様子が変わるかも知れない、と思い竿を出す。

一流し、二流しとアタリが出ない。

三流し目にアタリが来たが、タモ入れ直前でイサキが針外れ。

気を取り直して、仕掛けを入れ直す。

着底した仕掛けを巻き上げて、水深10メートル位のところでいきなりのアタリが来た。

キロ前後のハガツオだった。

都井岬アタリでハガツオの釣果は聞いていたが、漸く此処まで来た様だ。

次の大当たりは、又しても仕掛けの回収時に来た。

いきなり、猛烈な勢いでドラッグが逆転し、相手の走りを止められない。

「この走り、身に覚えがある」

何度も、何度も疾走し、ラインがドンドン引き出されていく。

今日は一人なので、船をバックさせながら、ライン回収に掛かる。

なかなか相手の走りが、止まらない。

航跡を見ると、100メートル位は追いかけてきただろうか。

漸く走りが止まり、ラインが巻き上げられる様になった。

上がってきたのは、大きな尾長鮫。

尾びれにジグが、ガッチリと掛かっている。

尾長鮫との格闘で、汗が噴き出してきた。

「あっちー!」

船を流す位置を北側に移動し、ジグを結び尚して、再投入。

暫くして、又しても強烈なアタリが来た。

今度は、船で追いかけるまでもなかったが、又しても、2メートル近くありそうな鮫だった。

鮫の連続ヒットは、初めてだ。

昨日までは出ていたベイトの反応が少ないのは、この鮫が原因だろうか。

この後は、ポイントを色々と変えながらベイトを探していく。

ベイトがいれば、何らかのアタリは出てくる。

鯖がヒットしたり、40センチくらいのヤズがダブルでヒットしたり、時にオジサンがヒットしたりと様々だ。

他の仲間達も「今日は、思う様なアタリが出ない」と、苦戦している。

昼過ぎには帰るつもりだったが、余りにアタリが少ない事もあって、結局夕方4時まで竿を出し続けた。

納得のいくアタリが無いまま竿を納めたが、明日が不安になる。

何人かの仲間も、鮫と思われるアタリを捕らえている。

明日も、鮫が寄っていたら嫌だな。