7月5日 ターゲットは、イサキ
朝間詰めを狙うか、夕間詰めを狙うか。

どちらも、釣りにとって最高の時間帯なのだが、今日は、夕間詰めを狙ってみたい。

釣りのターゲットは、イサキだ。

今が旬のイサキだけに、久し振りに塩焼きが食べたい。

私は釣り大好きだが、特別、刺身が好きなわけではない。

有れば食べるけど…くらいの感じだ。

大好きなのは、塩焼き、みそ焼き、味醂干し等の焼き魚。

そんなわけで、ターゲットはイサキだ。

船着き場を出たのは、午後3時前。

ポイントには、船仲間の漁師さんの汐元さんは既に来ていた。

「潮が下りで、まだ鰺が釣れ始めたばかりですよ」

今からが、チャンスタイムかも知れない。

まずは、ジギングから入る。

今日は、自分の好きな釣りを、好きな様にやってみたい。

汐元さんの言ったとおり、緩い下り潮が沖に払い出している。

ワンピッチで、スローよりもやや早いピッチで、アクションを入れていく。

「こんな感じで、どうだ。アピールできているかな」

すると、ゴンッとアタリが来た。

ドラッグを、ゆるゆるにしている分、少しだがラインが出る。

楽しみながら、巻き上げるとイサキが上がってきた。

「よっしゃ、幸先良くイサキが釣れた」と、嬉しくなる。

でも、ここから少し苦戦する。

ゴッとアタリは来るのだが、途中で針外れ。

ググッと、竿に乗ったと思っても途中で針外れ。

「こんなこっちゃ、いかんど」

ちょっと、焦りが出てくる。

満潮の潮止まりを過ぎて、夕方のゴールデンタイムになってきた。

瀬の回りにいるベイトを探して、船を流していく。

いきなり、ゴンとアタリが来た。

ガタガタと竿を叩くアタリだが、鯛ではない。

上がってきたのは、35センチクラスの真鰺。

「鰺の塩焼き、頂きます」

鰺を締めて、仕掛けを落とすと直ぐにアタリが来た。

「んっ…、走り回る魚、鯖かな」

上がってきたのは、丸々と太った鯖だった。

気持ちとしては、鰺が来て、直ぐに鯖も来た。

「よっしゃ、今かいやど」と、気合いが入る。

時刻も5時30分過ぎだ。

今度は、いきなりラインが出ていくアタリが来た。

「よっしゃ!」と、竿を持つ手に力が入った。

「あっ…」又しても、針外れ…。

汐元さんから連絡が来た。

「釣れてます?」

「アタリは、あるっちゃけど外れてばっかし」

「こっちの鰺も針外れが多いですよ。今日の魚は外れますね」

汐元さんも、針外れに苦慮しているみたいだ。

結局、このまま7時前になって、今日の釣りはお終い。

大島の北側を通り、帰港した。