開進丸
6月4日 楽しく、ただ楽しく釣りを楽しむ
この3人、本当に釣りを楽しんでいる。
作本和弘さん、作本和則さん、日高万英さん。
私のバレーボールの教え子達でもあり、それぞれの職場の中で力を発揮している人物達でもある。
時折、仲間通しで誘い合って、遊びに来てくれる。
釣果は勿論、追い求めるが、仲間通しの楽しい会話を楽しみ、仲間が釣り上げた釣果を楽しむ。
冷やかし有り、からかい有り、思い出話有り、時に仕事の話有りと時間が合っていう間に過ぎてしまう。
出船は6時前と、今日はゆっくりとしている。
「イサキが釣りたいですね」
「魚の引きが味わいたいですね」
「今日が、鯛ラバ初挑戦です」
と、船上で賑やかに話をしながら、ポイントを目指す。
海上は昨日と同じで、北東の風が吹いて、ウネリも出ている。
仲間の釣船、海響丸が来ていたので「釣れました?この辺りから流します」と、挨拶して離れた位置から釣り開始。
潮は、下り潮が南に向かって、ゆっくりと流れている。
ベイトは、海底付近から中段に掛けて、可成りの反応が出ている。
一流し目、日高さんにアタリが来た。
竿が大きく曲がっている。
ドラッグ調整をしないと、ラインが切られそうなくらいの強烈な引きだ。
ドラッグ調整を急いでいると「あっ、外れた…」
逃げられてしまった。
今度は、作本和弘さんにアタリが来た。
これも、竿が折れんばかりに曲がっている。
ややきつめにドラッグ調整してあるが、数度の突っ込みに針が外れてしまった。
次のアタリは、作本和則さんに来た。
「おおっ、鯛の引きって、こんなに強いと」と、チョットビックリ。
鯛ラバ初挑戦だけに、リールを握る手に力が入る。
その横で、作本和弘さんに又してもアタリが来ている。
ほぼ同時のダブルヒットだ。
作本和弘さんの釣果は、良型のイトヨリ鯛。
「綺麗な魚ですね」と、笑顔が朝日に輝く。
作本和則さんの釣果は、見事な真鯛。
74センチ、3.4キロの見事な真鯛だ。
「凄く大きい真鯛だ。テレビの釣り番組で見るサイズの真鯛だ」
と、自分の釣果に驚くやら、嬉しいやらで笑顔が良い。
船を戻して、次の流しにはいると、潮が突っかけ気味になり、船が潟方向に流される様になった。
それでも、イトヨリ鯛や良型のガンゾウヒラメが三人の竿にアタックしてくる。
「鯛ラバって、色々な魚が釣れるんですね」
鯛ラバに感心している作本和則さんに、又しても真鯛と思われるアタリが来た。
潮が速くなって、ラインが可成り出ている様だ。
時折見せる獲物の突っ込みを楽しみながら、巻き上げていく。
上がってきたのは、61センチの美味しい食べ頃の真鯛。
「引きが楽しいですね」と、笑顔だ。
「私にも、釣れました」
その横で、日高さんがイトヨリ鯛の釣果を楽しんでいる。
「ちっちゃいけど、釣れました」と、笑い声が船上に響く。
釣りを楽しんでいると、日本の誇る「飛鳥Ⅱ」が見えてきた。
「いつか、船旅をしてみたいですね」
その綺麗な姿を、カメラに納める。
飛鳥Ⅱが過ぎて、再び釣り開始。
作本和則さんに又しても、アタリが来た。
「これも、結構引きますよ」
上がってきたのは、綺麗なイトヨリ鯛。
「本当に綺麗な魚ですね」
「白身で美味しいよ」
と、作本和弘さんと笑顔で話している。
楽しい時間は、本当にあっという間に過ぎるモノで、気が付くと12時近くになっていた。
この後、ポイントを変えて、船を流すが風が南東に変わり始めた。
「今日は、帰ろうか」
船上で話を弾ませながら、帰港した。
今日の釣果の中で、特大のエソを手にガッツポーズの日高さん。
みんなから「そのエソで、天麩羅作り頑張って!」と、エールを送られる。
本当に、楽しい愉快な仲間達だ。