開進丸
12月19日 夕焼けが綺麗
大島の沖合を走りながら、余り走った記憶のない海域を行ってみた。
西風が優しく吹いて、走りが気持ち良い。
魚探には、海底に大した変化がなく、映し出されている。
ただ、ベイトの影はゴマを散らしたように、または、柱状にと色々な形で映し出されている。
「これ、鯖かな」
蛇行しているベイトが映し出されたときに、船を止め仕掛けを落としてみた。
ホール中に直ぐにアタリが来た。
竿先がブルブル震える、鯖独特のアタリ。
丸々と太った、ソーダカツオかと思うような鯖だ。
枝針を2本着けると、ダブルで針掛かりしてくる。
「鯖だらけかな」
船仲間がやってきたので、鯖だらけだよと教える。
昨日は、鯖と鰺が同じくらいに当たってきたが、今日は鯖だけがヒット。
大島の中央付近から、水島の沖合まで流し続けて、鯖ばかりがヒット。
段々と気持ちに緊張感が無くなっていく。
そんなときに、Sさんから連絡が来た。
「昼から、行きたいのですが」
「はい、大丈夫ですよ」
10時過ぎではあるが、一旦港に帰る。
港に帰り、朝の釣果の鯖を妻に見せて、船から降ろす。
午後から、Sさんを乗せて、ポイントに向かう。
「今、鯖が入れ食いで当たってきます。丸々としていますよ」
「面白そうですね。鰺も良い型みたいですね」
「エギングの前に、鯖に行ってみますか」
水島沖に走ると、昼から風が東に変わっていて、波が出てきていた。
「風が東に変わってますね」
揺れる船上から、仕掛けを落としていく。
Sさんに直ぐにアタリが来た。
上がってきたのは、良型のイトヨリダイ。
「良かった。美味しいですよ」と笑顔。
一緒に竿を出している、私には鯖が来た。
ここから、鯖の入れ食いかなと思ったら、フグが連続で針掛かりしてきた。
「なんで、フグが溜まっているの…」
すぐに、ポイントを移動する。
ここは、ベイトが映し出されると必ずと言っていいくらい、鯖がヒットしてきた。
シングル、ダブル、時にはトリプルと忙しくヒットしてくる。
Sさんが「また、トリプルだ」と巻き上げるのも大変そうだ。
「トリプルで来ると、走り回るから大変」
そんな中、Sさんに強烈なアタリが来た。
明らかに鯖とは違う。
「あっ、外れた…」
その瞬間は、一瞬、時が止まったみたいな感じだった。
「鯖の中に、時に大物が突っ込んでくる」
昨日は、私も3度も切られているだけに、「くっそー」と口惜しさが滲み出てきた。
気を取り直して、仕掛けを入れていくと、鰺が当たり始めた。
「良い型の鰺ですね」
しばらくは、鰺が連続してヒットしてきた。
「クーラーの中は、7分位魚が入ってますね。エギング行きますか」
「行きますか」
小場島方面に向かう。
夕間詰めにイカが出るかも、とSさんがエギをシャクリ続ける。
なかなか、アタリが来ない。
暫く頑張ってみたが「要領が分からない」と、苦戦が続く。
「帰りますか」
夕闇が迫っていることもあって、夕焼けが綺麗だった。
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