2026/08/13 UP
インプレ

夜の海に誘われて。初心者のための「イカメタル」入門

夏の夜、集魚灯に照らされた海へ静かに仕掛けを落とす。船長の指示ダナまで沈め、軽くシャクリを入れてピタッと止める——すると穂先が「フッ」とわずかに戻る。
その小さな違和感に合わせて竿を立てると、ズシッと伝わる独特の重み。
海面から浮かび上がったイカがライトの光を浴びる瞬間は、何度味わっても思わず笑みがこぼれてしまう魅力にあふれています。

 

 

近年、全国各地で人気が急上昇しているルアーフィッシング、それが「イカメタル」です。
ゲーム性が高く初心者でも始めやすいため、オフショア(船釣り)デビューにもぴったりの釣りとして注目を集めています。

 

今回は、これからイカメタルを始めたい方に向けて、基本の道具選びから実釣で役立つコツまでを分かりやすく解説します!

 

 

そもそも「イカメタル」ってどんな釣り?

 

イカメタルとは、専用のメタルスッテ(鉛やタングステン製のルアー)を使い、船からイカを狙う釣りです。
主なターゲットはケンサキイカ(初夏〜秋)、ヤリイカ(冬〜春)、スルメイカ(秋〜冬)。
特に夏のケンサキイカシーズンは、身の甘さも相まって多くのアングラーで賑わいます。

 

イカメタルの醍醐味は、魚のような強烈な引きではなく「繊細なアタリを捉えて自ら掛けていく」ゲーム性にあります。
穂先がわずかに浮く、ラインの張り(テンション)が抜ける……そんな微細な変化を見逃さず掛け合わせたときの快感は、一度味わうと病みつきになります。

 

 

釣果を左右する一番のコツは「タナ(水深)」

 

イカメタルで何より重要なのは、「どこに投げるか」ではなく「どの水深(タナ)を釣るか」です。

 

 

イカは日や時間帯によって泳ぐ層が大きく変わります。「水深30m〜35mを探ってください」という船長からの指示ダナを正確に狙うことが、釣果への一番の近道。
そのため、いま仕掛けが何メートルにあるかが一目で分かる「カウンター付きリール」の使用が強く推奨されます。(※糸の巻き量と表示がズレないよう、事前に入力設定を済ませておきましょう!)

 

道具選びのキホン:基本タックルとルアー選び

 

イカメタルで使用する道具はとてもシンプルですが、水深や潮の速さに合わせて適切に揃えるのがポイントです。

 

1.ロッド&リール・ライン

・ロッド: 穂先が柔らかくアタリが見やすい「ソリッドティップ」採用の専用ロッド(6〜7ft)がベスト。
      タイラバロッドやティップランロッドでも代用可能です。
・リール: 指示ダナを正確に攻められるカウンター付き小型ベイトリールが基本です。
・ライン: 潮の抵抗を受けにくいPEライン 0.4〜0.8号(200m以上)+ リーダー3号前後をセットします。

こちらの組み合わせがおすすめです↓

ディープワン×8 0.6号 200M + イカメタルリーダー SV-I エステル 3号】

 

ディープワン×8

アジーロ イカメタルリーダー SV-I エステル

 

  1. 2.メタルスッテ(オモリ兼ルアー)

仕掛けの一番下につける金属製のスッテです。重さは20号〜35号がメインとなります。

重さ(号数)選びの目安

基本は「水深(m) ÷ 2 = 号数」(例:水深40mなら20号)が目安ですが、潮の流れが速いエリアや時間帯では30〜35号といった重いスッテが必要になります。

周りの人と号数が違うと仕掛けが斜めに流れて糸が絡む「オマツリ」の原因になるため、事前に何号を用意すればいいか船長に確認しておくことが最も大切です。

 

  1. 3.ドロッパー(浮きスッテ・小型エギ)

メタルスッテの上の枝ハリスに付けるサブのルアーです。

・サイズ: 2.5号前後が基本ですが、近年はイカが大型ルアーを警戒する場面や高プレッシャー時に効果的な1.8号などの小さめのサイズも定番化しています。双方用意しておくと安心です。

・カラー選びのコツ: 全国的に強い鉄板カラーは「赤緑(アカミドリ)」「赤白(アカシロ)」。月夜や澄み潮には「ピンク・青系」、濁り潮や暗い夜には「黄白」や「グロー(夜光)系」が威力を発揮します。

 

基本の釣り方は「落とす・誘う・止める」

1.船長に指示されたタナまで仕掛けを落とす。

2.ロッドを軽くシャクって跳ね上げ、アピールする。

3.ピタッと止めて待つ(ステイ)。

 

最大のポイントは、この「ピタッと止める時間」を作ること。イカは動いている最中よりも、一瞬動きが止まった瞬間に抱きついてきます。メリハリのある誘いと静止がキモです。

 

 

迷いがちな「シングル仕掛け」と「ダブル仕掛け」の使い分け

 

釣具店に行くと、ドロッパーを1本つける「シングル仕掛け」と、2本つける「ダブル仕掛け」が並んでいます。状況に合わせた使い分けが大切です。

 

 

1.シングル仕掛け(初心者・手返し重視)

・メリット: 仕掛けが短いため扱いやすく、キャストや回収時のトラブル(オマツリ)が圧倒的に少ない。
・こんな場面に: 初めて挑戦するとき、風や潮が速いとき、時合い(イカの活性が高く連発する時間帯)に手返しよく数を伸ばしたいとき。

 

2.ダブル仕掛け(パターン探り・高アピール)

・メリット: 探れる水深が広がり、異なるカラーやサイズ(2.5号と1.8号など)のエギを同時に試せる。
・こんな場面に: イカの活性が低くアタリが遠いとき、どのカラーやサイズに反応するのかパターンを探りたいとき。

 

初心者へのアドバイス

慣れないうちは、トラブルの少ないシングル仕掛け一択でOK!基本の動作やアタリの出方に慣れてから、ダブル仕掛けへステップアップするのが上達の近道です。

 

釣果に差がつく仕掛けの秘密:サンライン「アジーロ エステル イカメタル仕掛」

 

 

「仕掛けなんてどれも同じ」と思われがちですが、繊細なイカメタルにおいては仕掛けの素材ひとつで釣果が変わります。
そこでおすすめなのが、ハリスにエステルラインを採用したサンラインの専用仕掛けです。

 

 

・「伸びにくさ」が生む圧倒的な高感度

エステルラインは非常に伸びが少ないため、イカが軽く触れただけの違和感やテンション抜けが手元・穂先へダイレクトに伝わります。

 

・ちぢれ復元力でラッシュを逃さない

時合いの最中に仕掛けが絡んでクセがついても、軽く引っ張るだけで真っ直ぐ戻る設計。貴重な入れ食いタイムを無駄にしません。

 

・状況で選べる2色のカラー

迷ったらプレッシャーを与えにくい万能カラーのSV-Ⅰ(ステルスピンク)」。緑色の集魚灯を炊く船なら、光に溶け込む漁火グリーンが効果的です。

初心者の方は、まずはトラブルが少なく扱いやすい「シングル SV-Ⅰ ミドル」から始めてみるのが間違いない選択です。

 

知っておきたい!実釣でのプチアドバイス

 

イカ墨対策は万全に

イカを取り込む際、船上や服に墨を吐かれることがあります。汚れてもいい服やレインウェアを着用し、足元に墨が付いたら乾く前に船の水で洗い流すのがマナーです。

 

美味しく持ち帰るコツ

イカは真水や直接の氷に触れると水っぽくなり、著しく味が落ちてしまいます。釣れたイカは直接氷に当てず、「ジップロックなどの密閉袋に入れる」か「専用のイカトレー」に並べて保冷して持ち帰りましょう。

まとめ

イカメタルは、シンプルな道具で気軽に始められる反面、タナ合わせや繊細なアタリ掛けなど、知れば知るほどハマる奥深さを持っています。

 

まずは釣行前に船長へ推奨号数を確認して準備を整え、基本の「シャクリ&ステイ」を丁寧に繰り返すこと。
そして感度の良い仕掛けで小さなアタリを掛け合わせる楽しさを、ぜひ船上で体験してみてください!

 

次回は、イカメタルからさらに一歩ステップアップした釣り方として、近年人気急上昇中の「オモリグ」について詳しく解説します。

 

「なぜ釣れるのか」「どんな状況で使うべきなのか」、そしてイカメタルとの使い分けまで詳しくご紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。

【オモリグを駆使して「竿頭」へ!仕掛けの長さとカラー攻略法】
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