五右ェ門

風の予報とにらめっこしながら、風裏を求めてポイントを決定。完璧に思えた読みだった。しかし、現場に降り立った瞬間、肌を打つのは予想外の強烈な横風。まるで自然が「甘く見るなよ」と語りかけてくるかのようだった。

それでも、来たからには…とキャストするも、ラインは風に流され、リグは制御不能。ロッドを握る手に広がるのは無念と、ほんの少しの諦め。静かに移動を決意する。

現場の風向きを頼りに、次のポイントへ。だが、そこで待ち受けていたのはまたしても横風。まるで逃げ道のない迷路に迷い込んだよう。予報通りなのに、現実は違う。そんな不条理に頭を抱えながらも、風を背にできる場所を求めて移動を続ける。

そしてついに、風をかわし、穏やかな水面が広がる場所にたどり着く。ベイトがざわつき、時折、水面がざわめく。フィッシュイーターが潜んでいる…そんな空気を感じながら、キャスト。テンションフォールでレンジを刻む。

信じて投げ続けた数投目、「ポン」と何かに包まれたかのような小さなアタリ。素早く合わせを入れると、生命感のある引き。浮かび上がったのは、22cmほどの中アジ。ようやくの一尾に、自然と笑みがこぼれる。

その後もアタリは少なく、乗らない小さなアタリに苦戦。それでも、集中を切らさず拾い釣りで5匹。決して数では語れない、価値ある一日となった。

自然の中で翻弄されながらも、自分の手でつかんだ数少ないチャンス。今日という日もまた、ひとつの小さなドラマだった。

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