2月21日風に吹かれて
今日も、時間経過と共に、風が強くなってきた。

南よりの風が、白波を立てて吹いてくる。

「風にも負けず、波にも負けず」と思いながらも、釣り辛い状況。

「潮も速いですね」と、二重の悪条件。

上り潮が、2ノット以上で流れている。

「着底、取れていますか」

「大丈夫です。取れています」

釣果を求めて、風に吹かれて竿を出す。

最初のアタリは、赤木さんに来た。

鰺が、続けてヒットしてくる。

小さな瀬周りには、鰺が寄っているみたいだ。

船首では、東原さんがアタリを捕らえている。

ジギングに、キロ弱の真鯛がヒットしてきた。

「鯛ラバよりも先に来た」と、会話が弾む。

村山さんにも、アタリが来た。

良型の真鰺が、ヒットしてきた。

「よっしゃ、お土産確保」と、笑顔に会話が弾む。

速い潮に、苦戦する状況もあった。

アタリが来ても、針はずれになる。

締め込みに耐えていると、針が切られる。

深場に移動するか、浅場に移動するか、風を考えて悩む時間もあった。

時間経過と共に、強くなる風を考えて、浅場のポイントに移動する。

「来ました」と、東原さんの竿が曲がった。

「ニベっぽいですね」

ゆっくりと、ラインを巻き上げていく。

上がってきたのは、3キロクラスのニベ。

「自宅で捌くには、丁度良いかな」と、クーラーに納める。

次の移動先でも、東原さんがアタリを捕らえた。

「重量感は、有りますね」

「青物なら嬉しいのですが…」

姿を見せたのは、大きなニベ。

海面に浮かんできた一瞬は、ニベの口から大きな泡が飛び出た。

村山さんにも、強いアタリが来た。

強くなってきた、南南西の風を正面から受けて、頑張っている。

「これも、ニベかな」

海中に銀白色に光る魚体。

「ニベですね」

「どうやって食べたら美味しいかな」

「しゃぶしゃぶが美味しいと話に出るよ」

「切り身にして、塩干しも良いですよ」

食の話が、盛り上がる。

しかし、風が益々強くなってきた、

海上は、白波だらけになってきた。

「引き上げましょうか」

正午に、納竿とした。

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