開進丸
1月31日ポカポカ陽気
昼間は、防寒着がいらない位の、ポカポカ陽気になった。
半袖Tシャツでの釣りは、夏場と勘違いするくらい。
今日は、最近余り入っていなかったポイントを、回ってみた。
潮の流れは、下り潮が緩く南西に流れている。
潟に突っかけ気味の、下り潮だ。
釣りをするのに、そんなに悪い潮だとは思わない。
ただ上潮の流れと、下潮の流れが、交差気味に成っているのが、気になった。
「下潮が、下り始めた」
関屋さんも作本さんも、潮の変化にいち早く気がついていた。
ポイントに入り、ベイト反応を確認する。
「海底から、10メートルの範囲に出ています。底ベッタリになっていますね」
ベイトの状況を知らせる。
関屋さんが、アタリを捕らえた。
最初のアタリは、途中で針が外れたが、直ぐに次のアタリが来た。
「外れたヤツが、まとわり付いていたのかな」
重量感のある走りを楽しみながら、巻き上げる。
上がってきたのは、5キロクラスのニベだった。
「最初のアタリは、青物かと思ったけどな」と、笑いながらの話が盛り上がる。
次のポイントでも、関屋さんが最初にアタリを捕らえた。
「又、ニベやった」と、大笑い。
一のポイントを、3~4流しで移動していく。
その度に、ニベがヒットしてくる。
「ニベの写真は、もう良いでしょう」と、笑いが起こり船上が賑やかになる。
3カ所目の移動で、作本さんがアタリを捕らえた。
「重量感がある。根魚かな」
ゆっくりと、巻き上げていく。
海中に、獲物が姿を見せた。
「イヤゴハタだと思うよ」
「食味は、星五つの大変美味なハタだよ」
「鍋が良いよ」
食べる話で、盛り上がる。
次の流しでも、作本さんにアタリが来た。
「何のごつある」
「多分、根魚かな。カサゴだったら嬉しいけどな」と、作本さん。
上がってきたのは、マハタだった。
ここでも、美味しく頂く話で盛り上がる。
この頃には、風が北東に変わり始めていた。
「今の内に、沖に行ってみようか」
沖に見える、潮目アタリに移動する事にした。
移動途中に、魚礁らしき物が出てきた。
「これ、魚礁かもしれない。ベイトも居るし、やってよう」
お二人が竿を出す。
直ぐに、関屋さんがアタリを捕らえる。
「多分、ニベだと思う」
「底でヒットしてきた」
「1回ヒットして、直ぐに外れて、まとわりついて来て、又、ヒットしてきた」
良型のニベが、上がってきた。
「今日は、ニベばっかり」と、笑いながら写真は撮らずに生け簀に入れる。
作本さんが、体ごと引き込まれる様な、強いアタリを捕らえた。
「根掛かりかと思った」
強烈に走る相手が、止まるのを待つが…。
巻き上げに掛かったところで、針が外れた。
「あー、残念…。何やったろか…」
「ブリやったかも知れんな…」
ちょっぴり、悔しさが残った。
この後は、ベイト反応を探して攻めてみた。
「瀬周りでは無いよ。ベイト反応を追いかけてみるよ」
ところが、ヒットしてくるのは大小様々な鯖ばかり。
「何も、付いちょらんかな」
移動しながら、何カ所かのベイト反応を攻めてみたが、鯖の入れ食いに笑いが出るばかり。
鯖の入れ食いを、締めとした。