開進丸
1月22日南東のウネリ
ウネリの方向が、北東から南東に変わっていた。
低気圧の前線の影響で、変わったのではないだろうか。
ウネリの波高も、結構な高さがある。
「これで、風が南寄りに変わったら、内場に移動かな」
ウネリの高さに気を付けながら、釣りを開始する。
船仲間の海響丸が、近くにいる。
ベイト反応は、日毎に変わっている。
魚探には、昨日ほどの反応はでていない。
「一流し、してみましょう」
ゆっくりとした上り潮が流れているが、下潮の動きがイマイチのような感じの潮だ。
Oさんが、最初のアタリを捕らえた。
しかし、動きの悪い潮の影響か、直ぐに針が外れた。
その直後、Wさんにアタリが来た。
良い感じで、竿が曲がっている。
海面に姿を見せたのは、サゴシだった。
まずますのスタート。
しかし、アタリが続かない。
ポイントを変えながら、ベイトを探す。
海底の地形が、斜面になっている処を、探ってみる。
Iさんに、アタリが来た。
まずまずの引きを見せている。
上がってきたのは、サワラだった。
75センチの、腹がパンパンになったサワラ。
「嬉しいですね」
Iさんの、笑顔が船内を楽しくする。
そのIさんに、ジギングには珍しいヒットが来た。
ジグサビキにヒットしてきたのは、羽子板ハギ。
「白身で美味しいよ」
珍しい釣果に、船内は賑やかになる。
その後は、アタリが続かない。
ポイントを移動する。
少しずつだが、南東からのウネリも落ち着いてきた。
Iさんに、アタリが来た。
ゆっくりと、巻き上げていく。
上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。
ポツポツと、動きの悪い潮の中から、アタリを拾っていく。
Wさんに、強いアタリが来た。
竿先を叩く、真鯛独特のアタリが見られる。
「真鯛ですね」
期待を込めて、獲物が浮いてくるのを待つ。
1キロ超の真鯛が、姿を見せた。
やはり、真鯛が姿を見せると、嬉しさが倍増する。
直ぐに神経締めして、血抜きもする。
神経締めすると、真鯛の体の色が綺麗に変わる。
Wさんに、続けてアタリが来た。
「今度は、叩きが有りませんね」
上がってきたのは、ウッカリカサゴの老成魚。
美味しい魚が、嬉しい。
Oさんにも、アタリが来た。
「何か来たよ」
ラインを巻く手が、早くなる。
これも、ウッカリカサゴの老成魚。
嬉しい魚が、連続ヒットしてきた。
「これは、美味しい刺身が取れますね」
「これで、一杯飲めますね」
楽しそうな会話で、船内が賑やかになる。
ポツポツとアタリが来る中、リーダーを一瞬で切られる大アタリも有った。
「あのアタリが、切られたのが悔しい」
仕掛けを追いかけてくるが、乗り切らないアタリも、何度もあった。
ちょっぴりの悔しさを残して、今日は納竿とした。