開進丸
11月25日凪の海
久々の、凪の海だった。
朝の内、多少のウネリは残っていたが、北西の風が弱まると、暑さを感じる。
「凪の海は、何時ぶりだろう」
絶好の釣り日和の中、かめや釣具宮崎(神宮)店の皿良さん、岡本さん、真田さんが、色々な釣りにトライする。
最初の狙いは、タチウオ。
テンヤとジグで、狙っていく。
最近はアタリが出たり、出なかったりと、好不調の波が見られるタチウオ。
時折、出てくるベイト反応に、狙いを定める。
皿良さんに、最初のアタリが来た。
上がってきたのは、ニベ。
釣り開始して、直ぐのアタリに笑顔が出る。
岡本さんに、アタリが来た。
タチウオの、小さなアタリを的確に捉えていく。
銀白色の、タチウオの姿が美しい。
タチウオ釣りの得意な、岡本さんの笑顔が輝く。
今度は、皿良さんにもアタリが来た。
繊細なタチウオのアタリに、ビシッと鋭いアワセが入る。
良型のタチウオを掲げる笑顔が、楽しそう。
今日のタチウオのアタリは、僅かなバイトが有るのみで、数は少ない。
絶妙なアワセのタイミングが、釣果に繋がった。
タチウオから、沖のポイントに移動する。
今度は、皿良さんがSLJに、岡本さんが鯛ラバに、真田さんがジギングにと、各々の釣りを楽しむ。
最初のアタリは、岡本さんに来た。
竿先をバタバタと叩くアタリに「小さいけど真鯛かな」と、ラインを巻き上げていく。
上がってきたのは、イトヨリダイ。
空気抜きをして、海に帰そうとしたが、潜りきらなかった。
皿良さんが、船首でアタリを捕らえている。
皿良さんの狙いは、SLJで釣り上げる真鯵。
「鯵で有りますように」
上がってきたのは、良型の念願の真鯵。
「嬉しいです。美味しい鯵が頂ける」
SLJで狙いの真鯵に、笑顔が一段と輝く。
岡本さんが鯛ラバで、強いアタリを捕らえている。
ドラグ調整してある、リールからラインが引き出される。
「引きが楽しいですね」
ゆったりと、獲物の引き楽しみながら、ラインを巻き上げていく。
真鯛の姿が、見えてきた。
51センチの、良型真鯛が綺麗だ。
「嬉しいですね。狙いの真鯛が来ました」
岡本さんの笑顔が、凪の海に映える。
良い感じのベイト反応が出てくれば、アタリが出てくる。
潮の流れは0.6ノット前後と、緩い流れになっている。
風も緩くて、日差しが暑く感じる。
船首で皿良さんが、又してもアタリを捕らえている。
「これも、鯵だと嬉しいですね」
引きを楽しみながら、ゆっくりと巻き上げていく。
「見えました。レンコダイですね」
軽い仕掛けで、着実に底取りして、アタリを捕らえていく。
「SLJは楽しいです」
皿良さんの笑顔に、船内に楽しい会話が広がる。
釣りの最中の、御3方の会話のやり取りも楽しい。
傍で聞いていても、自然と笑顔になってくる。
愉快な仲間との楽しい会話も、釣りの楽しみの一つだ。
その後も、鯖の連発が来たり、鯵がヒットしてきた。
時間経過と共に「移動を迷う」位のベイト反応が出てくる。
ジギングに徹していた、真田さんにアタリが来た。
楽しいアタリに、やり取りしながら笑顔になる。
上がってきたのは、アカヤガラ。
「潮が動きが悪いのかな」
アカヤガラは美味しい魚ではあるが「逃がします」と、海に帰す。
続けて、真田さんにアタリが来た。
「今度は、結構引きますよ」
楽しそうに、ラインを巻き上げていく。
針掛かりした獲物が、姿を見せるまでのやり取りは、釣り人の楽しみの一つ。
「見えました、サゴシですね」
良型のサゴシに、自然と笑顔になっていく。
「粘りが結果に繋がったね」
真田さんの粘りに、皿良さん、岡本さんから、祝福の声が掛かる。
楽しい時間は、過ぎるのが早い。
凪の海の釣りも、真田さんのサゴシを締めとして、会話楽しみながら帰港した。