開進丸
11月8日上り潮入る
海は、上り潮が入っていた。
潮の流れも、1ノット前後と良い流れに感じた。
風は、西風がやや強く吹いていた。
流れの速さは、風が影響していたのかも知れない。
「潮が動いていない」
昨日、船仲間が言っていた。
沖のポイントに入ると、直ぐにベイト反応を探す。
「良い反応が出てきますように」
気持ちの何処かに、祈るような感じになっている。
それなりのベイト反応が出てくるのだが、アタリが出てこない。
少しずつ、コースを替えて流していく。
丸山さんにアタリが来た。
時折、抵抗を示しながら、獲物が姿を見せた。
「サゴシですね」
針が一本切られている。
「ダブルでヒットしたみたいですね」
針が切られたのは、ちょっと残念だった。
木下さんにも、アタリが来た。
時折、竿先が叩かれる様な引きを見せている。
獲物が見えてきた。
「鯵ですね」
良型の真鯵が上がってきた。
久し振りの鯵の姿に「青物が回ってこないかな」と、チョット期待する。
鯵が出始めると、鯖もアタリ始めた。
ゴマ鯖が、ポツポツとヒットしてくる。
ポイントを移動しながら、アタリを求めていく。
丸山さんに、やや強いアタリが来た。
「このアタリは、鯵かも知れませんね」
予想通り、良型の真鯵が姿を見せた。
アタリが来て、途中で外れるのは、真鯵のアタリのようだ。
木下さんの仕掛けが、一瞬で切られた。
「何が切ったのかな」
「沖ザワラが回っているみたいですよ」
アタリと同時に、ジグが持って行かれた。
木下さんには、タチウオのアタリも来た。
朝間詰めの港内のタチウオも、ポツポツとアタリは続いている。
潮色も、良い感じに成ってきている。
上り潮が通していけば、何処かでアタリが活発に成りそうな気がした。