10月25日潮の変化
朝間詰めは、アタリが順調に出てきた。

連発してきたのは鯖だったが、次のアタリの期待感はあった。

それでも、気になっていた事があった。

「何か、昨日の潮と違う気がする」

私の仲間や先輩達も、同じ感覚を感じていた。

それが「潮の変化」だった。

ベイト反応が、ベイトボールになって一カ所に集まっていた。

其処を流すと、アタリは来た。

小佐治さんの竿が曲がった。

最初のアタリから、鯖がダブルで針掛かりしてきた。

特別大きな鯖ではなかったが、引きは面白い。

堀部さんにも、アタリが来た。

上がってきたのは、チダイだった。

堀部(父)さんもアタリを捕らえるが、針外れに成ってしまった。

小佐治さんに、真鯵のアタリが来た。

堀部さん親子で、真鯵狙いに行くが…。

このアタリから、潮が変化し始める。

それまで、やや強く吹いていた北西の風が止み始めると、仕掛けが真下に落ちていく。

潮が動かなくなってしまった。

堀部さん父子、小佐治さんが仕掛けを変えて、探っていくがアタリが出ない。

ベイト反応がある中を流していくが、アタリが出ない。

時折、ヒットしてくるのはエソばかり。

そんな苦戦の中、堀部さんにアタリが来た。

上がってきたのは、イトヨリダイ。

潮の変化に苦戦する中での、一枚の釣果。

価値ある釣果に思える。

その後も、潮が動かないのは変わらない。

ベイト反応を探して、海底から15メートルくらい立ち上がっているベイト反応を見つける。

その中を流していくが、アタリが殆ど出てこない。

2度、3度と流していくが、触りも無い。

海水に手を付けると、ぬるま湯に感じる位の暖かさを感じる。

一人の先輩が、面白い事を言っていた。

「もしかしたら、海面近くの水温も、海底アタリの水温も同じくらいになって居るのではないかな」

「どうゆう事…」と、思って聞いていた。

「普段は、海底付近の水温は可成り低いはず、しかし、下潮が温くなっていて、魚の動きに影響を与えているのではないかと思っている」

水温の変化が、潮の変化になる。

充分に考えられる事かな…と、考えさせられた。

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